「これが自分の実力」出場機会に苦しんだ三笘薫。悔しさをバネにさらなる成長を誓う【東京五輪】

2021年08月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「個の力を高めるしかない」

メキシコ戦でチームに勢いをもたらす一発を決めた三笘。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 U-24日本代表の三笘薫が8月6日、東京オリンピック3位決定戦のU-24メキシコ代表戦(●1-3)を終え、現在の心境を明かした。

 日本は試合の序盤、メキシコの中盤の激しいプレスに苦戦し、なかなか相手陣内にボールを持ち込めない時間が続いた。苦しい状況のなか、13分、22分と早い時間帯に2点を奪われると、58分にも失点し、3点のビハインドを負った。

 78分には三笘薫が見事な突破から1点を返し、流れを手繰り寄せた日本は終盤に猛攻を仕掛けたが、最後までビハインドをはね返せず。メダル圏外の4位で大会を終えることとなった。

 怪我の影響もあってここまで出番の少なかったなか、62分から途中出場した三笘は、ピッチに立った直後から積極的に仕掛けて何度も決定機を創出。チームに勢いをもたらすゴールも決めてみせた。
 
 東京五輪最後のゲームで大きな存在感を示した三笘だが、そのほかにもあったチャンスを決め切れなかったこと、また大会を通してチームの力になれなかったことへの悔しさを露わにした。

「この最後の場面で起用してくれた監督には感謝していますけど、グループリーグで迷惑掛けてしまったので、これが自分の実力かなと思っています。最後にゴールを決めたが、それ以外は何もできていないし、僕自身が同点まで追いつけるチャンスがあったので、そこには悔いがあります」

 さらに今後に向けては、「個の力を高めるしかないと思っているので、こういうピッチで感じた違いや、些細な駆け引きなど、もっと上手さを備え付けていかないといけない」とさらなる成長を誓った。

 Jリーグ屈指とも言われるドリブラーは、この大舞台で味わった悔しさを糧に、これからどんな成長を見せるのだろうか。期待は高まるばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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