U-24日本代表は８月６日、東京五輪の３位決定戦でU-24メキシコ代表と激突した。

　グループステージでの対戦時には２-１で勝利している日本。この試合でも幸先よく先制したいところだったが、13分にPKでセバスティアン・コルドバに被弾すると、23分にもFKからヨハン・バスケス、58分にCKからアレクシス・ベガと、いずれもセットプレーからヘッドで追加点を許してしまう。

　なんとか反撃したい日本は78分に、途中出場の三笘薫がようやく１点を返すが、追い上げはここまで。北中米の難敵相手に１-３で敗れ、53年ぶりの銅メダルにはあと一歩届かなかった。

　長いホイッスルを聞くと、思わず座り込んでしばらく立ち上がることのできなかった堂安律は試合後、攻撃の柱として、不甲斐なさを口にした。
 

「持てる力は全てを出したつもりだし、本当に完敗だと思う。どっかでチャンスが来ると思いながら、チャンスを窺っていたが、ベスト８に入ってから２試合攻撃陣がノーゴールで、今日も１点しか獲れずに本当に大会を通じて責任は感じている」

　それでも背番号10は気持ちを切り替え、視線を次のステージへ。この悔しさを、まだまだ続く長いサッカー人生の糧とすることを力強く誓っている。

「代表として戦った以上、負けていい試合なんて本当はないが、これから先、この試合が自分のサッカーキャリアの大きな分岐点になったと言われるように前を向いてやっていきたい」

　来年にはワールドカップも控える。東京でつきつけられた現実をしっかりと受け止め、そして乗り越え、カタールで借りを返したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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