「最も適しているのはソシエダ」現地紙が久保建英の去就を解説!「パスポートの関係でマドリー残留は不可能」

2021年08月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

五輪閉幕の1週間後にラ・リーガ開幕!

昨季後半はヘタフェでプレーした久保。気になる新天地はいったい…。(C)Getty Images

 正確な左足を武器に、東京五輪で確かな存在感を放っている久保建英。メキシコとの3位決定戦では有終の美へ導く一発が期待される一方で、久保は五輪が終わっても一息つく暇は決してない。すぐにクラブでの新シーズンが始動するからだ。

 ただ、レアル・マドリーからの再レンタルが濃厚となっている20歳は、開幕を間近に控えながらいまだ去就が不透明な状態となっている。海外挑戦3年目は一体どのクラブでプレーするのか、世界中で注目を集めるなか、スペイン紙『Marca』は「クボへの列。日本の選手へは多くのオファーが来ている」と、現状について詳報。すでに埋まっているEU圏外3枠との兼ね合いも含め、こう見立てを伝えている。

「オリンピックで大活躍するクボは来週マドリーに戻ってくるが、3年連続で日本人選手がマドリーに残留することは、パスポートの関係で不可能だ。少なくともヴィニシウスは帰化すると予想されているので、2022-23シーズンには、このまま順調に成長すれば、トップチームで活躍できる可能性がある。その間に、彼はローンで結果を残さなければならない。

 クラブには、日本人選手の獲得に向けた複数の提案が寄せられている。そのほとんどがレンタルという形で、彼を失いたくないマドリーが再び求めている選択肢である。昨季ローン契約で上手くいかなかったにもかかわらず、彼らはまだ彼を信頼している。ビジャレアルとヘタフェでは印象に残らなかったが、彼のゴールによってボルダラス(ヘタフェ前監督)のチームの1部残留が決まったことは事実である。

 シーズンの開幕まで10日に迫るも、マドリーのオフィスでは今も電話が鳴り響くなかで、最も関心を示しているのは、ウーデゴーが過去にローンで加わり、関係も良好なレアル・ソシエダだ。最も適しているソシエダ以外にも、以前レンタルされていたマジョルカなど、他クラブも興味を持っており、ブンデスリーガのクラブも含まれている。五輪の冒険が終わったら決断するというクボは、オファーには事欠かない」
 
 久保は昨季、2つのレンタル先でリーグ戦31試合に出場するも、途中出場が多く定位置を掴み取ることはできなかった。所属先を選ぶうえで重要視されるのは、やはり「レギュラーでプレーできるチーム」と説明している。

「彼の夢はいつの日かマドリーでプレーすることだが、そのためには正しいステップを踏み、無敵のサッカーオプションにならなければならないことを知っている。パスポートは彼にとって不利に働く。だからこそクボは、自分の才能を全て発揮できるチーム、そして自分がマドリーでプレーする準備ができていることを証明できるチームを見つけたいのだ」

 いよいよ来週末から始まるラ・リーガ。勝負の3年目の就職先は、間もなく決まることとなりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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