「これ以上のことはできない」PK戦で苦杯もNZメディアは自軍に賛辞!「夢が潰えたのは残念だが…」【東京五輪】

2021年07月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

「世界の舞台で見せた最高のパフォーマンスのひとつと言える」

ニュージーランドは粘り強い守備で日本を苦しめたが、あと一歩及ばなかった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 U-24日本代表は7月31日、東京五輪の準々決勝でU-24ニュージーランド代表と対戦。立ち上がりから押し込み、再三決定機を迎えるも、延長戦を含む120分では得点を奪えず。勝負の行方はPK戦に委ねられると、GK谷晃生の好守も飛び出し、4人目までに相手は2本失敗。対して日本は全員が成功させ、激闘をモノにした。

 この結果に、ニュージーランド紙『The New Zealand Herald』は、悔しさを滲ませながらも、史上初めて決勝トーナメントまで進んだ自軍を称えている。

「アウトサイダーとして見られていたニュージーランドは、準々決勝で驚異的な力を発揮したが、最終的にPK戦で敗れてしまった。しかし、Oly Whites(五輪チームの愛称、フル代表はAll Whites)は、これ以上のことはできなかったと、胸を張って旅立つことだろう。50分でキャプテンのウィンストン・リードを失ったにもかかわらず、2010年のワールドカップや、2017年にウェリントンで行なわれたペルー戦のように、世界の舞台で見せた最高のパフォーマンスのひとつと言えるだろう」

 対戦相手の日本についても冷静に分析。その用意周到さを強調している。
 
「日本はグループリーグで、フランスを4-0で破ったのをはじめ、全ての試合で勝利し、非常に印象的だった。何か月もかけてキャンプを行ない、何年もかけて準備をしてきた彼らは、レアル・マドリー(久保建英)、サンプドリア(吉田麻也)、ボローニャ(冨安健洋)、シュツットガルト(遠藤航)、PSV(堂安律)などから選手を集めていたのだ。そして気温27度の暑さに加えて湿度82%という過酷な条件も待ち受けていた。夢が潰えたのは残念だが、それが続いたことは夢のようだ」

 オセアニアの雄の夢を打ち砕いた日本は、この勢いのままヨーロッパの雄も叩くことができるか。スペインとの準決勝は8月3日、埼玉スタジアムで20時キックオフだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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