７月30日に行なわれた東京五輪の準々決勝で、なでしこジャパンは強豪スウェーデンに１-３で敗戦。ベスト８での敗退が決定した。

　１-１で終えた前半はまずまずの戦いをしていた印象だった。しかし、53分に勝ち越し点を許して68分にPKから失点すると、その後はスウェーデンの堅守を最後まで崩せなかった。

　GKの山下は試合後、ゲームの感想をこう口にした。

「FIFAランクやいろんなレベルを差し置いても、自分たちはどんな相手でもジャイキリの気持ちでいかないといけなかった。前半は先に失点したが、良かったと思う。（２失点目は）自分が取らないといけないし、あそこを止めていたら、もしかしたらPKもなかったのかなと」

　山下の言葉どおり、やはり残念だったのは勝ち越しを許した２失点目だろう。ペナルティエリア左から自身のニアサイドを撃ち抜かれるようなシュートだった。「１点目をクロスでやられているので、気持ちがクロスにいってて、そのなかでのシュートへの反応が遅れてしまった」と失点シーンを悔やんだ。
 

　東京五輪での戦いは終わったが、2023年にはオーストラリアとニュージーランドの共催で女子ワールドカップが行なわれる予定だ。

「身長・体重は伸びないので技術で勝負するしかないし、決定力が足りなかった。岩渕（真奈）さんに甘えていた部分があるのかなと思う。自分も成長しないといけない」

　山下にとっては３失点という悔しい結果になっただろう。それでも、この大会で出た課題に向き合い、２年後のワールドカップでのさらなる活躍に期待したい。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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