「タケには『ちょっと控えてね』と」。久保建英の盟友・山田康太が明かした“Kポーズ秘話”【東京五輪】

2021年07月29日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「僕に向けてやったやつなのかは分かりません」(山田)

話題の「Kポーズ」について久保の盟友・山田康太が語ってくれた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 2021年7月22日の南アフリカ戦(東京五輪のグループリーグ初戦)で、久保建英は先制ゴールを決めると、テレビカメラの前でアルファベットの「K」に見えるポーズを披露。振り返れば、同年6月12日のジャマイカ戦、また20年7月9日のマジョルカ対レバンテ戦でともにゴールを奪ったあとにも彼は同じようなパフォーマンスをしている。

 果たして、誰に向けて発信したものなのか。マジョルカ対レバンテ戦の「Kポーズ」に限れば、その相手は7月10日が誕生日の山田康太(現モンテディオ山形)だ。アンダーカテゴリーの日本代表などで一緒だった"盟友"のバースデーを祝う意味で、久保は「KOTA」の「K」を取って「Kポーズ」を披露したとの情報がある。

 実際、オンラインで囲み取材に応じてくれた山田は「その時は僕が誕生日だったので、タケから『おめでとう』と連絡があって、『試合あるから決めたらやるね』と言われていました」と明かしてくれた。

 しかし、南アフリカ戦やジャマイカ戦の「Kポーズ」については「僕に向けてやったやつなのかは分かりません」と回答。続けて山田は「(久保が)勝手にやっている(笑)」とも、柔らかい表情を浮かべてそうコメントしていた。
 
 いずれにしても「Kポーズ」については、「嬉しいというよりは恥ずかしいじゃないですけど、知り合いから連絡もくるんですよ。僕にやったやつじゃない?って。だからタケには『ちょっと控えてね』と伝えています(笑)」。

 ちなみに、久保からは"お返し"をリクエストされている。「何回かチャンスはあったでしょ」と催促されているという山田は「今のところ何かやる予定はありませんが、ちょっと考えます」と話していた。今季J2で山形の攻撃をここまで牽引している山田はゴールに絡む回数も増えてきており、後半戦のどこかで"お返し"をする可能性もありそうだ。

 久保と山田が親交を深めたのは、2018年シーズンの後半戦、ともに横浜F・マリノスに在籍していた時だ。一緒に自主練したり、ご飯を食べに行ったり──。そして久保がスペインに海外移籍する前日あたりにも鍋を囲んだという山田は、東京五輪で奮闘中の盟友について次のようなメッセージを送った。

「凄いプレッシャーのなかで戦っている。僕もアンダー20で国際舞台を経験して大きな重圧を感じましたが、五輪でのプレッシャーはそれ以上。ただ、日本で試合をできているのはアドバンテージで、期待しています」

構成●サッカーダイジェスト編集部

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