【大宮】移籍決断の理由は? 南と河田がJ2での新たな挑戦を語る

2021年07月29日 サッカーダイジェスト編集部

「自分のサッカー人生も終わりに近づいていると感じていたので」(南)

大宮に加入した南(左)と河田(右)。攻守両面を補強し降格圏脱出を狙う。(C) J.LEAGUE PHOTOS

 J2大宮アルディージャは7月28日、先ごろ加入した南雄太(J1の横浜FCから期限付き移籍)、河田篤秀(J1の徳島ヴォルティスから完全移籍)の会見をオンラインで実施した。

 41歳のベテランGKでA代表招集歴もある南は今季、横浜FCでキャプテンを務めながらもサブに甘んじる機会が多かった。そんななかでオファーをもらい、移籍を決断した理由を次のように述べた。

「今年で42歳になりますが、お話しを頂けること自体、光栄でした。横浜FCが苦しい状況で、また主将も務めてたのもあり、すごく引っかかっていた部分ではあったんですけど、このチャンスにチャレンジしないっていうのはなかったというか。自分のサッカー人生も終わりに近づいていると感じていたので、ここでトライしないと後悔するんじゃないかって思い、移籍を決断させていただきました」

 7月25日発表のクラブリリースにも「自分の持てるすべてを出してチームの勝利ために全身全霊で闘うことを誓います」(原文ママ)と記されており、そこからもただならぬ覚悟が窺えるだろう。もっとも、「ひとりが入っただけで劇的に変わるっていう訳ではないと思いますし、自分は決してそんなプレーヤーではない」との自覚はある。自分の役割は24年のプロ生活で培った「経験」を武器に「活気のようなもの」をチームに与えることだという。そしてサポーターにはこう誓った。

「このチャンスをくれた大宮さんに恩返しがしたいという気持ちがすごくあります。どんな時もチームの勝利のために戦うのは、必ずやらなければならないし、やろうと思っていることですので、一緒に上を目指して戦って頂ければなと思います」
 
 一方、河田は、決定力に定評がある点取り屋だ。徳島では、昨季チーム内2位の9得点を挙げ、J2優勝に貢献。しかし、今季は監督が代わった影響もあってか、徳島の一員として出場したJ1の試合で無得点に終わっている。そうした背景が移籍へと突き動かすきっかけになったのだろう。

「今までの徳島の状況。あまり試合に出れなかったり、スタイルのところだったりとか。最終的には、霜田さんのやりたいサッカーの話をしてもらった時に、共感できることが多く、そして明確だったので決断しました」

 霜田正浩監督からは「この場面でボールを持ったら、この位置にしっかりとしたボールを上げてほしい」など明確な指示を受けているそうで、河田自身も「シンプルなので分かりやすく、目標を立てやすい」と意気込んでいる。

 また河田は「無理にでもゴールを入れるとか、身体張って自分たちのボールにするとか、気持ちのこもったプレーを見て評価して貰えればと思います」ともコメントしている。

 リーグ再開初戦は8月9日のアルビレックス新潟戦。そこに向けてチームの士気を高める意味でも、南と河田の加入はいい刺激になりそうだ。

文●柿本祐一(サッカーダイジェスト編集部)

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