「大会期間中にピッチに戻れれば大偉業」初戦で負傷したスペイン五輪代表10番はわずかな希望を信じて…

2021年07月28日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

エジプト戦で左足首を捻挫

初戦のエジプト戦で負傷したダニ・セバジョスは大会期間中の復帰を果たせるのか。(C)Getty Images

 スペインU-24代表で今回の五輪に人一倍闘志を燃やしていたのが、オーバーエイジ枠で出場するMFのダニ・セバジョスだ。休暇を返上して1か月間自主トレに励み、キャンプに合流。好調を維持したまま大会を迎え、初戦のエジプト戦(0-0)でも攻撃を牽引する活躍を見せていた。

 しかし、そのエジプト戦の40分過ぎに相手選手に足を踏みつけられ、負傷交代。検査を受けた結果、グレード2の左足首捻挫と診断された。通常では復帰までに3~4週間を要する怪我だ。

 ただスペイン紙『アス』によれば、痛みが引かない中でも、ダニ・セバジョスはわずかな希望を信じて、連日フィジオセラピストとともにハードなリハビリに取り組んでいるという。さらに、経過次第では準決勝、もしくは決勝に出場できる可能性があるが、それでも極めて困難な状況に変わりはなく、大会期間中に復帰できれば大偉業とレポートしている。
 
 そんな中、27日にアルゼンチン戦の前日記者会見に臨んだルイス・デ・ラ・フエンテ監督は、ダニ・セバジョスについて次のように語っている。

「ダニが成し遂げていることはミラクルだ。フィジオセラピストとドクターに感謝しなければならない。通常であれば、もっと長期間の療養が必要な怪我だ。幸運にもスペインが準々決勝に進出できたら、彼はそこにいるだろう。もちろんプレーに支障がないという確証がない限り、リスクを冒す考えはないが、われわれはとても満足している」

 ダニ・セバジョスは本気で"大偉業"を成し遂げる覚悟だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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