韓国メディア各社が五輪初戦の“衝撃敗”に落胆…。「久保が先に笑った」日本の戦いぶりも広く報じる

2021年07月23日 ピッチコミュニケーションズ

「シュート数は12対2なのに…」

東京五輪初戦でニュージーランドに0-1の敗戦を喫した韓国代表に、母国メディアは落胆の声を上げた。(C)Getty Images

「"痛恨の一発"に崩れたキム・ハクボム号…ニュージーランドに0-1で敗北、8強進出に赤信号」(『韓国日報』)

「"攻めに攻め続けた"キム・ハクボム号、ニュージーランドの一発に涙」(『ノーカットニュース』)

「キム・ハクボム号、衝撃敗の惨事…信じていた攻撃は沈黙、不安な守備は撤退」(『スターニュース』)

 7月22日に開幕した東京オリンピックの男子サッカー。グループBのU-24韓国代表はカシマスタジアムでU-24ニュージーランド代表と対戦し、0-1で敗れた。韓国メディアの多くは"衝撃敗"という表現を見出しに用いるなど、まさかの黒星スタートに落胆を隠せない様子だ。

 前後半通じてシュート2本のニュージーランドに対し、韓国はシュート12本で支配率は63%。数字では韓国が上回っていたが、ゴールは最後まで遠かった。なかでも、『聯合ニュース』は「シュート数は12対2なのに…キム・ハクボム号、"残念な決定力"」と見出しを打ち、韓国の決定力不足をこう指摘している。

「もどかしい90分だった。何より決定力に残念さを残した一戦だった。この日、韓国はシュート数で12対2とニュージーランドを大きく上回った。しかし、韓国は枠内シュートが2本にとどまるなど、フィニッシュが精巧ではなかった。一方、ニュージーランドはワイルドカードのストライカー、クリス・ウッドが後半25分に決めたたった1本の枠内シュートが決勝点になった」
 
 ほかでは、『スポーツソウル』が「"あまりに隠しすぎた"キム・ハクボム号、懸念された完全体の連係が最大の課題」とし、韓国は"ベストメンバーでの実戦経験"が不足していたことに言及した。

「キム・ハクボム監督は本大会のライバル国を念頭に置き、"戦力露出を最小限に抑える"として、13日と16日に行なわれたアルゼンチンとフランスとの最後の強化試合で正常な戦力を稼働しなかった。普段なら準備の過程で隙を見せないキム監督のスタイルを考慮すると、やや不可解な部分が多かった」と、準備段階で慎重になりすぎてしまっていたキム監督のマネジメントに疑問を呈していた。
 

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