「失望したよ」ウッドの握手を拒否した“韓国10番”にレジェンドOBも苦言! 国内には擁護の声も【東京五輪】

2021年07月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「勝利よりも大事なものがあるはずだ」

軽率な態度が大きな反響を呼んでいるイ・ドンギョン。ルーマニア戦への影響はいかに!? (C)Getty Images

 ショッキングな敗戦の余波が広がっている。

 木曜日にカシマスタジアムで行なわれた東京五輪・男子サッカーのグループリーグ第1節、韓国vsニュージーランドの一戦だ。終始ボール支配で優位に立った韓国ながら決め手を欠くと、70分に手痛いしっぺ返しを食らって被弾。格下相手に0-1の苦杯を舐めたのだ。
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 全国紙『朝鮮日報』は「不甲斐ない戦いぶりに批判が相次いでいるが、それは試合に負けたからだけではない。ひとりの選手の非礼な態度も糾弾されている」と指摘。問題のシーンが起きたのは試合直後だった。決勝点を挙げたニュージーランド代表のFWクリス・ウッドが、韓国の10番であるMFイ・ドンギョンに歩み寄って握手を求めたところ、なんと拒否されてしまったのだ。

 イ・ドンギョンはウッドと視線を合わせることなく、差し伸べられた手を軽く叩き、足早にその場を立ち去った。これにはさすがに『朝鮮日報』の記者も憤慨し、「あるまじき振る舞いだ。彼のマナーはパフォーマンスより酷かった。勝利よりも大事なものがあるはずだ」と断じたのである。

 さらに同紙は、元韓国代表FWで2002年日韓ワールドカップなどで活躍したレジェンド、アン・ジョンファン氏のコメントを紹介。氏は韓国テレビ局『MBC』の解説者として試合実況に参加し、その光景を目撃すると「ちょっと失望だな……」と絶句して呟いたという。
 
 一方で韓国国内にはイ・ドンギョンを擁護する声も少なくないようだ。こちらは「試合に負けて興奮状態なのだからしょうがない」「彼の気持ちも分かるよ」「五輪ガイドラインが握手を禁止しているのでは?」「彼のSNSにまで誹謗中傷のコメントを書き込むのはやりすぎ」といった論調だ。

 にわかに吹き荒れるU-24韓国代表への逆風。失地回復への早道は、次戦となるルーマニア戦(7月25日)できっちり勝利を挙げ、ベスト8進出に望みを繋ぐほかない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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