トッテナムが冨安健洋の獲得を断念し、ターゲット変更? 英メディアが報じる「300万ユーロのギャップが…」

2021年07月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

移籍濃厚とみられているが…

東京五輪に参加している冨安。果たして、今夏の移籍は成立するか。 (C)Getty Images

 どうやら、五輪期間前に決定することはないようだ。

 プレミアリーグのトッテナムは、セリエA・ボローニャに在籍する日本代表DF冨安健洋に興味を持ち、獲得オファーを出しているとされる。これまでの英伊メディアの情報によれば、冨安本人は移籍に前向きな姿勢で、ボローニャが提示している移籍金2500万ユーロ(約31億2500万円)についての交渉が残るのみとされている。

 そんななか、イタリア衛星放送『Sky Sports』に出演したリカルド・ビゴンSDは「トッテナムだけではなく、複数のチームから問い合わせがくる存在だ。少なくともセリエAの3クラブから問い合わせがあった」と回答した。

「もちろん、プレミアリーグのクラブから電話がかかってくれば、選手としても無関心ではいられないだろう。だが、我々は適切なオファーを待っている。急いで売るつもりはないんだ。ただ、トミは今オリンピックに参加しているので、今後の展開をまだ見守っている段階だ」
 一方のトッテナムだが、英メディア『TEAMtalk』は「300万ユーロの資金不足により、ターゲットを変更した」と21日付けで報じた。

「スパーズはボローニャが要求した2500万ユーロの支払いに失敗し、ターゲットを変更したようだ。それがユベントスからアタランタにレンタルされているクリスティアン・ロメロだ」

 ロメロは23歳のCBで、コパ・アメリカにもアルゼンチン代表として3試合に出場し、大会制覇に貢献。トッテナムの新監督であるヌーノ・エスピリト・サント監督も了承しているという。

「冨安に対するスパーズのファビオ・パラティチ氏とビゴンの評価額は300万ユーロの差がある。そのギャップを埋める努力をしてきたようだが、相互不理解により、今や日本のスター選手は後回しにされている」

 トッテナムは、来シーズンに向けてCBの補強は不可欠とされている。それが冨安になるのか、それとも異なるプレーヤーとなるのか。今後の動向が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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