「誰が出られるのかさえ分からない」日本戦を控え、南アフリカ監督が苦悩の胸中を告白

2021年07月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「毎日検査をしている状況では…」

これまでに選手2名含む3名の陽性は判明、濃厚接触者は18人にのぼる。 (C)Getty Imges

 東京五輪のサッカー男子は、7月22日から予選リーグが開幕する。しかし、日本の初戦の対戦相手である南アフリカ代表の選手ら3人が、新型コロナウイルスに感染したことが判明し、選手を含む18人が濃厚接触者に該当すると認定された。

 このため、五輪の大会組織委員会および、国際サッカー連盟(FIFA)などの関係組織は19日から日本対南アフリカの開催可否について協議および調整に入ったとされる。

 シンガポールのスポーツチャンネル『CBS Sports』は、「新型コロナウイルスのパンデミックの中でオリンピックが開催されるかどうかの最初のテストは、日本対南アフリカになるかもしれない」とし、南アフリカを率いるデビッド・ノトアネ監督のコメントを紹介している。
 
 南アフリカのチーム団は大会出発前にも人数が減少し、東京に到着後にさらに2名の選手と、ビデオアナリストのスタッフ1名に陽性反応が確認された。また、濃厚接触者に18人が認定されており、木曜日の日本との試合は「綱渡り状態」であるとしている。

 また、同局はノトアネ監督が「毎日(PCR)検査を行なっている状況では、誰が先発11人に入ることができるのかさえ分からない」と苦悩している胸中を明かしたという。

「我々と比較し、彼ら(日本)のフィジカル面での準備ができているかどうかは重要な問題だ。試合ではそれが大きな違いを生むだろう。我々は基本的に7日間を失ったわけで、それを今から取り返すのは非常に難しい」

 ちなみに、国際サッカー連盟(FIFA)の規定では、チームが試合を行なうためには、13名の選手が出場可能にならなければならないとしている。

 近日、競技を問わず、関係者にも次々に陽性反応が発覚している。果たして日本の初戦は行なわれるのか、今後の動向が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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