「僕も負けないように」セルティック移籍の古橋が告げた想いとイニエスタからのメッセージ

2021年07月18日 サッカーダイジェスト編集部

「今日は正直僕たちにとって悲しい日でもある」(イニエスタ)

壮行式に参加したイニエスタ(左)と古橋(右)。別の道での健闘を誓い合った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 ヴィッセル神戸からセルティックへの移籍合意を発表した古橋亨梧が7月18日、ノエビアスタジアム神戸での壮行式に登場した。

 微笑みながら小走りでスタジアムに入ってきた主役は、クラブが作成した惜別の動画が流れ出すと、思わず涙。

 そして前日の告知だったにもかかわらず集まった2757人のサポータ―の前で、溢れる想いを口にした。

「まずは今日、このような素晴らしい場を設けてくださり、たくさんの方がこうして足を運んでくださり、今日は来れないですけど画面越しで見て聞いてくださり、ありがとうございます。そして素晴らしい動画もありがとうございます。

 僕はみなさんに感謝しかありません。どんな時も優しく熱く、時には厳しく、支え、励まし、応援してくれたこと。みなさんの前でプレーできたこと。最高の仲間と出会えて一緒にプレーできたこと。言葉では表わせないくらい感謝しかないです。

 この素晴らしい神戸という街、クラブを離れるのはすごく寂しいですけど、セルティックに行っても自分らしく頑張ります。

 こんな僕ですが、これからもずっと応援してくれたらすごく嬉しいですし、もっともっとみなさんに元気や勇気、夢を与えられる選手に、尊敬してもらえるような人になれるように、これからも謙虚に頑張ります。

 みんな大好きです。

 さよならは言いません。また会いましょう。ありがとうございました」

 また、この日は神戸のチームメイトも駆け付けていた。古橋はこれまでともにピッチに立ってきた戦友たちにも「ここにいるみんなでひとつになれば目標を絶対に達成できると思います。違うチームにいってしまいますけど、僕もいつまでも応援していますし、負けないように頑張るので、お互いに頑張れたらなと思います」と別の道での健闘を誓った。
 
 一方でチームメイトを代表して、キャプテンのアンドレス・イニエスタからは、花束とメッセージが送られた。

「オハヨウゴザイマス、ミナサン。まず初めにクラブにとっても亨梧にとっても大事な日に足を運んでくれてありがとうございます。

 今日は正直僕たちにとって悲しい日でもあります。亨梧という大事なチームメイトが、シーズンが残るなか去っていくことで悲しい気持ちもあります。ただ同時に彼が自分の夢を叶えるために、そして成長を続けるためにヨーロッパの舞台で挑戦できるということ、それは本当に嬉しいことです。クラブ、そして日本を代表する選手としてこれからも頑張っていってほしいと思います。

 チームメイトとクラブを代表して、亨梧のプロフェッショナリズム、リスペクト、クラブのためにしてくれたすべての努力に感謝します。最後に本当に選手を越えて、ひとりの人として、亨梧にこれから素晴らしい人生が待っていることを願っています。ここ神戸でこれからも亨梧の活躍をみんなで応援しています。

 本当に亨梧のゴールを失うのはチームとしてはきついですけど、これまで以上に努力をして結果を残していきたいと思います。アリガトウゴザイマス」

 偉大なる世界的名手からの激励――それを胸に古橋はスコットランドへと飛び立つ。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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