「1本打っておこうという気持ちで」スペインから見事な先制弾! 一方で堂安律は「選手の本音」についても言及

2021年07月17日 サッカーダイジェスト編集部

「強豪国と、こうして試合をできたのは大きかったですが…」

スペイン戦で先制点を決めた堂安。ゴール左上隅に決めた見事なゴラッソだった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 U-24代表は7月17日、ノエビアスタジアム神戸でU―24スペイン代表と対戦し、1-1で引き分けた。

 立ち上がりからスペインのパスワークに翻弄された日本は、マルコ・アセンシオに際どいシュートを許すなど、複数のピンチを迎えた。しかし守備陣がきっちりと耐え、相馬勇紀らアタッカー陣のドリブルを活用しつつ形成を逆転させると、徐々に試合の主導権を握っていく。

 すると42分、久保建英が左サイドを単独突破し、中央へグラウンダーのボールを送る。これに堂安律が反応してダイレクトで左足を一閃。ゴール左上隅に見事なゴラッソを決めた。

 ハーフタイムで両チームともに大幅にメンバーを代え、後半に再び押し込まれた日本は78分に失点。ゲームはそのまま1-1でタイムアップした。

 試合後、先制点を奪った堂安が、自身のゴールを振り返った。

「僕自身、前半はシュートがなかったので、1本打っておこうという気持ちで打ちました。良いところに入ったと思います」
 
 押され気味だった序盤について「そのなかでも我慢しながらというのは意識していました」と言う堂安は、苦しい展開のなかで「1点を取れたのは大きかった」とも述べる。とはいえ、やはり劣勢の時間帯が長かっただけに、こんな本音も話した。

「強豪国と、こうして試合をできたのは大きかったですが、やっぱり力の差も感じました。1-1という結果に対しては満足していいと思いますが、こういう相手にボールを保持して試合を進めたいのも選手の本音」

 東京五輪前最後のテストマッチを終え、堂安は大舞台に向けても口を開いた。

「オリンピックの本戦は無観客になっていますけど、スポーツの力を僕たちは信じています。スポーツ・サッカーを通じて皆さんに勇気と感動を与えられるように頑張りたい」

 スペインに胸を借りた日本は、ここから東京五輪に挑む。まずは7月22日、初戦の南アフリカ戦でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。堂安の活躍にも期待したい。

構成●サッカーダイジェスト編集部
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