「ひどいチームにした」元英代表MF、モウリーニョ時代のチェルシーを回想!穏やかなアンチェロッティとの比較も…

2021年07月16日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「ジョゼの前まで、チェルシーはナイスなクラブだっただろう?」

コール(左)がチェルシー時代に師事したモウリーニョ(右)について語った。(C)Getty Images

 多方面に敵をつくり、その敵を倒すことを選手たちのモチベーションとするジョゼ・モウリーニョのかつてのやり方はよく知られている。

 チェルシー時代にモウリーニョに師事した元イングランド代表MFのジョー・コールは、リバプールやマンチェスター・ユナイテッドとしのぎを削っていた当時を振り返った。そのなかで、モウリーニョがチェルシーを「ひどいチーム」にしたと述べている。

 英紙『Daily Mail』によると、元イングランド代表ジェイミー・キャラガーのポッドキャストで、コールは「我々はリバプールやユナイテッドを憎んでいた。でもそれは、ジョゼがそうさせたんだ。彼は僕たちをひどくさせた」と話している。

「ジョゼの前まで、チェルシーはナイスなクラブだっただろう?ナイスなチームだった。彼はそれを認識したうえで、『私はそれを対戦するのに(もっともひどい)集団としたい。誰もが私を憎むだろう』と言ったんだ。

 リバプール戦はひどかった。見ていて退屈だったはずだ。お互いを打ち消そうとするだけだったんだからね。楽しんだのはイタリアの戦術家だけだろう。試合を楽しんだ記憶がないよ」
 
 その後、モウリーニョがレアル・マドリーを率いた際、ジョゼップ・グアルディオラ率いる宿敵バルセロナとの"バトル"がたびたび物議を醸したのは周知のとおりだ。

 そのマドリーでポルトガル人指揮官の後を継ぎ、デシマ(10度目の欧州制覇)を達成したカルロ・アンチェロッティが、穏やかな雰囲気を作る監督なのも知られている。

 やはりチェルシーでアンチェロッティとも仕事したコールは、「彼が初めて来たとき、チームの食事会で隣の席しか空いていなかったんだ」と回想した。

「『クソ、監督の隣かよ』みたいな感じだったんだが、彼はグラッパのショットを渡してきた。これはテストなんだと思って、『ボス、乾杯』みたいに飲んだよ。すると彼はまた注いできたんだ。我々は夜通し飲み明かした。そして彼は僕らと抱き合い、みんな彼のことが好きになったんだ。ジョゼとは正反対だよ。退団してからも、僕は彼のことが好きだった」

 リーダーとしてチームをどうマネジメントするか、どのようなやり方を選ぶかは、指揮官によって異なる。良し悪しの問題ではない。ただ、コールはモウリーニョよりアンチェロッティのやり方を気に入っていたようだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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