後半にガクッと落ちたホンジュラス戦のペース配分の狙い。森保一監督が語った五輪本番へのピークの持っていき方

2021年07月13日 サッカーダイジェスト編集部

ホンジュラス戦は前半は素晴らしい出来も…

ホンジュラス戦で日本を3-1の勝利へ導いた森保監督。直前に迫った五輪へ調整を進めている。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 東京五輪の開幕を目前に控えたU-24日本代表は7月12日、キリンチャレンジカップとして、大阪のヨドコウ桜スタジアムでU-24ホンジュラス代表と対戦し、3-1で勝利した。

 前半、主導権を握った日本は2-0で後半へ折り返す。しかし、ハーフタイムにホンジュラスは5人を入れ替え。日本はシーズンを終えての参加となっているヨーロッパ組も多いことから後半は足が止まり、66分にはオウンゴールで失点。85分に堂安律のこの日の2点目で3-1と突き放すも、収穫と課題が見えるゲームとなった。

 試合後、ペース配分について語ったのは森保一監督である。

「計算どおりだったとは言えないですが、選手たちにはペース配分をあまり考えすぎることなく、まずは今持っているものを見せて欲しいと話しました。まずはアグレッシブに自分たちがしっかりアクションを起こすところ、そこであまりペース配分を考えすぎると、ゴールに向かうパワーを失ってしまうと思いますし、まずはゴールに向かっていくところ、勇気を持ってボールを動かすために、相手より動いてボールにかかわるところをやってほしいと話しました。

 特に前線の選手については、いけるところまでいってもらって、試合を終えて、体力を回復させて、次に向かってほしいなと。そういうことで試合に臨みました

 実際には、交代枠を全員使いませんでしたが、(この試合のルールだった)11人の交代枠を全員使わず、オリンピック本大会を見据えた時に、グループリーグは5人の交代枠で、(気温は)熱いので守備の部分でメリハリをつけなくてはいけないと思います。ただ攻撃の部分でコントロールを考えすぎると、相手の守備を崩すのは難しいと思いますので、今日のようなアクションを続けてもらいたいです」
 そして、指揮官は金メダルを目標に掲げる五輪本番へのピークの持っていき方についても説明した。

「ピークはどこかという部分は、まずはオリンピックの初戦に少しでもベストのコンディションを作っていきたいです。そこから目標の金メダルまで(初戦を含めて)6試合ありますので、チームとして体力的にも戦術的にも成長しながら、且つ選手の状態を見てリフレッシュをしながら、一戦一戦、戦いたいと思います」

 バランスも考えつつ、一戦一戦に全力で臨む。7月17日には本番直前のスペイン戦も控える森保ジャパンが、どうコンディションを整えていくのかにも注目だ。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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