現地時間７月11日、EURO2020の決勝戦が行なわれ、イングランドはPK戦の末にイタリアに敗れた。

　ウェンブリースタジアムはイングランドサポーターで埋め尽くされた。イングランドはルーク・ショーのゴールで先制したが、67分に得点を許す。延長戦ではゴールに迫る勢いを見せたが、ネットを揺らせず。PK戦ではマーカス・ラッシュフォード、ジェイドン・サンチョ、ブカヨ・サカの３人が失敗し、２-３で敗れた。

　英代表を率いたガレス・サウスゲイト監督は、試合後の記者会見で「敗戦はすべて私の責任だ」と語ったという。英紙『The Guardian』などが報じている。

「PK戦の選手と順番は私が決めた。選手たちには君たちの責任ではないと伝えた。彼（サカ）にPKを与えたのも私の判断だ。完全に私の責任であり、サカ、マーカス、ジェイドンのせいではない。

　我々はチームとして勝敗を決める。PKについては私の判断が、チームのためにならなかったことは明らかだ」
 

　特に、PK戦を見据えて延長後半終了間際に、ラッシュフォードとサンチョを起用した理由は「計算された賭けだった」と述べている。

「こうした起用はリスクを伴うが、彼らは圧倒的に優れているプレーヤーだ。練習を見て判断した。だが、もっと早く賭けに出ていれば、延長戦で負けたかもしれなかった。投入のタイミングが難しかった。

　それは、イタリア代表チームよりも十分にボールをキープできていなかったからだ。我々がもっとうまくやれれば、判断は変わっていたかもしれない。今は分析の時間がないが、チームが発展しなければならない理由でもある。イタリアの活躍も素晴らしかった。彼らのボールの扱い方は、我々よりも少し優れていた……」

　また、同じく後半に投入したサカのパフォーマンスについては「彼はスターであり、これからもスターであり続けるだろう。我々は彼をサポートし、助けるためにそこにいなければ。今大会でも素晴らしいパフォーマンスだった」と擁護したという。

「あと一歩のところで、国の全員が望んでいたトロフィーを手にできなかったことのショックは、言葉では言い表わせない。だが、ロッカールームでは『頭を上げて帰らなければならない』と伝えた。過去50年間のどの代表チームよりも多くのことを成し遂げたんだ。私は彼らを誇りに思っている」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部