清水、原輝綺が2得点に絡む活躍も…3戦連続でオウンゴール献上の徳島が渡井&小西弾で引き分けに持ち込む

2021年07月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

高卒ルーキー西野太陽が初スタメン

ボレーシュートで先制弾、オウンゴールも誘発し2得点に絡んだ原。写真:滝川敏之

 J1リーグは7月11日、第22節の4試合を各地で開催。鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムで行なわれた徳島ヴォルティスと清水エスパルスの一戦は、2-2の引き分けに終わった。

 勝点3差の15位徳島と13位清水、ライバルを蹴落としJ2降格圏から遠ざかって中断期間を迎えたい両チームの直接対決となった。

 徳島は前節からのスタメン変更は3人。ジエゴ、クリスティアン・バトッキオ、垣田裕暉が外れ、田向泰輝、西野太陽、宮代大聖が入る。高卒ルーキーの西野は初スタメンとなった。

 直近3試合を2勝1分として、復調の兆しが見える清水は、先発メンバーに変更なし。

 試合は、チームの勢いそのままに清水が先制する。この日は左サイドに入った片山瑛一が敵陣深くからロングスローを入れる。ゴール前での混戦からのこぼれ球に反応した原輝綺がボレーシュート。これがゴール右に吸い込まれ2分に清水が先制する。

 ホームの徳島は徐々に落ち着きを取り戻すと、キャプテンの岩尾憲を中心に丁寧なビルドアップから相手陣内に攻め込む。

 効果的に両ワイドを使いながらチャンスを伺うと、14分、右サイドの岩尾からのパスを中央で受けた渡井理己がワントラップしてペナルティエリア手前から右足を一閃。鋭いシュートがゴール左のネットに突き刺さり、徳島が同点に追いつく。

 その後も圧倒的にボールを保持する徳島は相手陣内に押し込むものの、ブロックを作って待ち受ける清水守備陣を崩し切れず。19分にはカウンターから、走り込んだ原にシュート性のクロスを送られる。GK上福元直人がパンチングで弾くものの、DFに当たり無情にもゴールに吸い込まれる。徳島は3試合連続でオウンゴールを記録してしまった。

 徳島がボール支配率80パーセントを記録するものの、1点ビハインドのまま前半を折り返した
 
 後半に入ってもボールを保持して攻め込む徳島に対し、守備から鋭いカウンターで追加点を狙う清水という構図で推移する。

 65分には鈴木徳真が強烈なミドルシュート。さらに浜下瑛、小西雄大、垣田裕暉ら攻撃的なカードを次々と投入する。するとその小西が88分にシュートを決め、徳島がゲームを振り出しに戻す。その後も攻め続けるものの、決定打は奪えずドローで試合終了を迎えた。

 この結果、7戦未勝利ながら連敗を3で止めた徳島は勝点20に、4戦負けなしの清水は同23に、それぞれ勝点1を分け合った。

 次節は東京五輪の中断期間後、8月9日に開催される。徳島はホームでガンバ大阪を迎え撃つ。清水は、ACLで日程変更となった18節の川崎フロンターレ戦を7月17日に行ない、横浜F・マリノスとホームで激突する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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