「チームではなく、家族」イングランドの“55年ぶり”決勝進出に、現地識者も大興奮!「魔法のようだ」

2021年07月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

イタリアとの決勝は「まさに息を呑むような展開になる」

決勝進出を喜ぶ、主将ケイン(9番)らイングランドの選手たち。(C)Getty Images

 現地時間7月7日に開催されたEURO2020の準決勝で、イングランドはデンマークとウェンブリーで対戦。30分にミケル・ダムスゴーにFKを叩き込まれ先制を許すも、39分にブカヨ・サカの折り返しが、相手DFシモン・ケアのオウンゴールを誘発し、同点に追いつく。

 その後はイングランドが圧倒的に押し込むが、相手の粘り強いディフェンスに手を焼き、試合は延長戦に突入、ついに勝ち越し点が生まれたのは104分だった。ラヒーム・スターリングがエリア内で倒されてPKを獲得。キッカーのハリー・ケインが一度はGKキャスパー・シュマイケルにセーブされたものの、こぼれ球を押し込んだ。

【動画】決勝点が生まれたのは104分!激闘を制したサッカーの母国が半世紀ぶりのファイナルへ

 このまま2-1で終了したスリーライオンズは、メジャー大会では、初制覇を果たした母国開催の1966年ワールドカップ以来の決勝進出を果たした。英公共放送『BBC』によれば、OB・OGたちは55年の空白期間に終止符を打ったガレス・サウスゲイト監督のチームを絶賛した。

 元イングランド代表FWガリー・リネカーは、興奮たっぷりにこう伝えている。

「長い間待ち望んでいた。ついに実現したんだ。一時は自分の人生で二度と見ることができないのではないかと疑っていたよ」

 中継でピッチサイドにいた元女子イングランド代表MFカレン・カーニーは、その光景を「魔法のようだった」と語った。
 
「イングランドはこの大会で自分たちが(上手くやれると)信じていることを知っていた。これはチームではなく、家族だ。彼らは一丸となっている。鳥肌が立った。サウスゲイトはスターリングに近づき、今まで見たこともないような大きな抱擁をした。これは魔法のようだ。素晴らしすぎる」

 この一戦には、6万4950人もの観客がウェンブリーに来場。カーニーは「これまでで最高の雰囲気だった」と、後押したサポーターの声援にも言及している。

「とても大きな声がした。みんなが歌を歌って盛り上がっていた。信じられないようなポジティブな形で始まっている。試合のたびに観客が増えて、声はどんどん大きくなっている。とても気持ちが良く、今では通常の状態に戻っていると感じる」

 欧州初制覇を懸けて臨むファイナルでは、今大会圧倒的な強さを誇るイタリアと激突。カーニーも「最高の2チームが決勝に臨むわけだから、見応えのある試合になると思う。差は本当にわずかで、まさに息を呑むような展開になる」と話したように、歴史に残る熱戦が期待できそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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