【日本代表】W杯アジア2次予選・初戦に臨む招集メンバー25人の近況レポート|国外組編

2015年06月02日 遠藤孝輔、松澤浩三

FW編:本田は心技体ともベストに近い状態で臨めそう。

スタメンに返り咲き、本田はポジティブにシーズンを締めくくった。 (C) Getty Images

 イラクとの親善試合(6月11日@日産スタジアム)と、ロシア・ワールドカップのアジア2次予選・初戦シンガポール戦(6月16日@埼玉スタジアム2002)に臨む日本代表メンバー25人の近況をチェック!
 
 シーズンを終えたばかりの国外組の現況をお届けしよう。

【写真でチェック!】日本代表招集メンバー
 
FW
本田圭佑(ミラン)

今季成績(セリエA):29試合・6得点
 
 アジアカップ以降はコンディションを崩し、さらに足首の怪我などでシーズン後半戦はベンチを温める機会が多かったが、33節のジェノア戦以降はスタメンに再定着し、うち4試合でフル出場を果たした。
 
 35節の強豪ローマとの一戦で2アシストを決めるなど、チーム内での存在感も再び高まり、ポジティブな印象を与えてシーズンを終えた。
 
 欧州カップ戦がなく、前述のように一時戦列を離れていたために疲労の蓄積はないはずで、コンディションの心配はないだろう。心技体ともベストに近い状態で代表マッチに臨めるのではないか。
 
FW
岡崎慎司(マインツ)

今季成績(ブンデスリーガ):32試合・12得点
 
 29節のフライブルク戦で奪った2ゴールに、このフィニッシャーの魅力が凝縮されていた。1点目は軌道が微妙に変化したクロスに合わせ、2点目は敵味方が入り混じったゴール前で最後にシュートを押し込んだもの。3節ヘルタ・ベルリン戦以来の1試合2発となり、シーズン得点を12に伸ばした。
 
 ラスト5試合は不発に終わったものの、33節のケルン戦ではヘディングで先制点をアシスト。本人は4月下旬の時点で「疲労が溜まっている」とこぼしていたが、要所でチームの勝利に結びつく働きを見せていた。
 
FW
大迫勇也(ケルン)

今季成績(ブンデスリーガ):28試合・3得点
 
 ラスト7試合に先発出場したのは主力の離脱によるものではなく、実力で2トップの一角に収まったから。
 
 試合毎のパフォーマンスにバラつきは見られたものの、巧みなポジショニングから前線でボールを収める基準点として機能。ノーゴールに終わった試合でも、献身的な守備やチャンスメイクをこなし、指揮官やメディアから高く評価されるケースが少なくなかった。
 
 最終節のヴォルフスブルク戦では先制点を奪う活躍。バックアッパーに甘んじたウインターブレイク前後の苦しい時期を乗り越え、良い形でシーズンを締め括った。
 
FW
原口元気(ヘルタ・ベルリン)

今季成績(ブンデスリーガ):21試合・1得点
 
 大迫同様、シーズン終盤に出番を増加させた。2列目サイドのレギュラーに定着して、4月以降の全試合に先発出場。その8試合ではゴールもアシストも記録できなかったが、縦への強い意識とドリブルでの仕掛けが光り、絶妙なクロスやスルーパスで決定的なチャンスを演出した時もあった。
 
 左右両翼で高度に機能する利便性なども活かしながら、2013年7月以来の招集となった日本代表で定着の足かがりを築きたいところだ。

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