アルウィンの圧倒的なホーム感。その中心にいる名波新監督のカリスマ性、恐るべし【厳選フォト】

2021年07月04日 金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

より結束力が強まり、スタジアム全体でひとつになって戦えている

就任2試合目で嬉しい初勝利。“名波山雅”の巻き返しに注目だ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 球技専門スタジアム特有の臨場感。それもあるのだろうけど、アルウィンの"ド迫力"は相変わらず強烈で、心地良い。

 チームを後押しする山雅サポーターが醸し出す圧倒的なホーム感。そんな雰囲気が、この日はいつも以上だったような気がする。

 同点とされた数分後、ゴールネットを揺らした阪野豊史は一目散に名波浩監督のもとに走り出した。ベンチ前で歓喜の輪が広がる。7月3日のヴェルディ戦、シーズン途中就任で指揮を執って2試合目。アルウィンでは初のゲームで、"名波山雅"は待望の初勝利を掴む。スコアは2-1。チームにとっては、実に9試合ぶりの勝点3だ。

 新指揮官は試合前からいろんな選手とコミュニケーションをとり、試合中はベンチに座る控えメンバーにも頻繁に声をかけていた。試合後のインタビューでは、決定機を外していた鈴木を軽くいじる。早くも選手たちと良い関係性が築けているのだろう。

 スタンドには、名波監督を歓迎するバナーやゲームフラッグもすでにかなり多くて、サポーターの心も掴んでいる印象だ。

 さらに一枚岩となった感のあるチームを、熱心なサポーターが鼓舞する。特に目新しいことではないし、今に始まったことではないだろうけど、より結束力が強まり、スタジアム全体でひとつになって戦っているような気がした。
 
 その中心に名波監督がいる。松本に来て、まだ日は浅いが、存在感は抜群。そのカリスマ性、恐るべし。誤解を恐れずに言えば、なによりも監督自身が楽しそうだ。

 やる気に満ち、バイタリティ溢れるリーダーのもと、巻き返しを期す山雅の戦いぶりに注目したい。

取材・文・写真●金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

【PHOTO】名波監督のホーム初戦を手拍子で後押し!アルウィンに駆けつけた松本山雅FCサポーター!
 
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