倒れ込んでのたうち回る→味方のゴールで即復活!インモービレの“全治10秒”に世界唖然「哀れだ。恥ずかしい」

2021年07月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「彼の今大会でのベストプレーだ」

インモービレの豹変ぶりが注目を集めている。(C)Getty Images

 ゴールの喜びは痛みさえも忘れさせてしまうようだ。"全治10秒"での復活劇が、世界中で注目を集めている。

 現地時間7月2日に開催されたEURO2020の準々決勝で、イタリアは同じくグループステージから4連勝中のベルギーと対戦し、接戦の末に2-1で勝利。2大会ぶりのベスト4進出を決めた。そんな白熱の一戦で、物議を醸すシーンが起こったのはスコアレスで迎えた31分だった。

 ペナルティエリア内でボールを収めようとしたイタリアの主砲チーロ・インモービレが、右足を目いっぱい伸ばすと、相手DFヤン・ヴェルトンゲンと接触し、倒れ込んでしまう。「蹴られた」とばかりに右足を抑えてのたうち回るが、笛が吹かれることはなく、プレーは続行される。

 だがその直後、イタリアはゴール前でパスカットしたマルコ・ヴェッラッティからボールを受けたニコロ・バレッラが、強引な突破から強烈なシュートを突き刺し、先制に成功する。

 すると、ゴールを確認した背番号17はおもむろに立ち上がり、何事もなかったかのようにバレッラの元へ小走りで駆け寄ったのだ。倒れてからわずか10秒足らず、痛みはどこかへ吹き飛んでしまったようだ。 

【動画】右足を抑えて、のたうち回るも得点が決まると…イタリア代表エースの豹変ぶり
 
 目を疑う豹変ぶりには、英公共放送『BBC』の専門家も唖然。元イングランド代表ガリー・リネカーが「彼は倒れて必死にPKを得ようとした。『痛い、痛い、痛い』とね。それでゴールが決まったら『もう大丈夫』だ。驚異的な回復力だよ」と嘲笑。同代表アラン・シアラーは「笑いたくもないね。ダウンする前にレフェリーを見ているところが哀れだ。恥ずかしい」と呆れ気味に突き放している。

 また、SNS上でもインモービレの振る舞いは話題沸騰。様々なコメントが飛び交っている。

「奇跡が起こった」
「こういうのひっくるめて面白い」
「戦略であり駆け引き」
「最高のイタリア劇場!」
「助演男優賞受賞でオスカー獲得」
「彼の今大会でのベストプレーだ」
「ゴール前:Immobile、ゴール後:mobile」
「これがラグビーを選ぶ理由」
「サッカーにとって恥ずかしいことだ。罰する必要がある」

 7月6日に開催される準決勝で、イタリアはスペインと激突する。ひんしゅくを買ったインモービレは、ゴールで一面を飾ることができるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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