「とても失望した」退任する独代表指揮官レーブが、名指しで批判した名手は?

2021年07月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「全員が想像した別れではなかった」

ドイツ代表監督を退任するレーブ。有終の美を飾れなかった。(C)Getty Images

 現地時間6月29日にEURO2020の決勝トーナメント1回戦で、ドイツはイングランドに0-2で敗北。3大会連続でベスト4以上に進んでいたチームが、早々に大会を去った。

 今シーズン限りでの退任が決定していたヨハヒム・レーブ監督は、有終の美を飾れなかった。

 2006年7月から15年に渡って長期政権を築き、2014年のブラジル・ワールドカップでは4度目の世界制覇に導いた指揮官は、試合後の会見でまず、早期敗退を謝罪した。スペイン紙『AS』などが伝えている。

「我々全員が想像した別れではなかった。激動の4週間だった。私は常にこのチームを信頼し、信じてきた。ファンを失望させて申し訳ない」

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 またこの15年を振り返り、「この責任を負うことは容易ではない。美しいことだけではなかった。しかし、最前線で15年を過ごした後、身を引くことを嬉しく思う」と語っている。

「美しくないこと」のひとつには、メスト・エジルの問題もあるようだ。レーブの下で司令塔役を担ってきたMFは、2018年のロシアW杯終了後に、トルコにルーツがある自身に対する人種差別や敬意の欠如があったと主張し、代表を引退した。

 指揮官と話をすることなく、一方的に代表に別れを告げたことに、レーブは「個人的には、とても失望した」とコメント。ただ、「また話をする時が来るだろう。メストは我々にとって。非常に重要な選手だった」と続けている。

「(EUROやW杯などの)トーナメントで常にトップ4に入るのは非常に難しい。しかし、我々は何度もそれを達成した。我々のスタイルとサッカーで、多くの人にインスピレーションを与えたんだ」

 最後は望んだ結果を残せなかったものの、一時代を築いた名将は、誇り高くその任務を終えた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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