「トミヤスの放出は残念だ」冨安健洋を絶賛する現地記者が移籍報道に持論「彼は戦士、私なら売却しない」

2021年06月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ファンタスティックな選手だよ」

アタランタやトッテナムへの移籍が囁かれている冨安。 (C) Getty Images

 移籍市場では成立するまでに様々な情報が飛び交う。ボローニャに残ることになるのか、移籍するのか、冨安健洋の去就を巡る騒ぎは、まだしばらく続くはずだ。

 冨安はチャンピオンズ・リーグの常連となりつつあるアタランタや、ユベントスを去ったファビオ・パラティチを新たに技術部門に迎えたトッテナムからの関心が報じられている。

『tuttobolognaweb』によると、ジャーナリストのジョルジョ・コマスキは、冨安の放出について『TMW News』で「そうなったら残念だ。彼はマシンのようだからね。戦場に行く兵士のようだ」と話した。

「ファンタスティックな選手だよ。ボローニャはだれかしら犠牲にしなければいけないだろう。ベストプレーヤーの中で売却しなければいけないのなら、わたしならトミヤスではなく(マティアス・)スバンベリにしたいね」

 コマスキが言うように、ボローニャが主力の全員を残すことはないだろう。他クラブ同様、ボローニャも新型コロナウイルスの経済的打撃で財政面でのやり繰りを必要とされている。問題は、いくらであればだれを売るか、だ。

【動画】「ありえないトリックだ」冨安健洋が披露した華麗なテクニックはこちら
 一部のイタリア・メディアは、ボローニャが移籍金2500万ユーロ(約31億3000万円)のラインを譲ることはないと報じた。ただ、マッテオ・ダッラ・ヴィーテ記者は、『Radio 1909』で「だれも売らないのはほぼ不可能だ。ナンバーワンはトミヤスだろう」と述べている。

「アタランタは2000万ユーロ(約25億円)に、必要なら代替要員も提示するはずだ。この条件ならボローニャは受け入れるかもしれない」

 一方で、イタリア衛星放送『Sky Sport』は6月29日、トッテナムが1500万ユーロ(約18億8000万円)にボーナス300万ユーロ(約3億8000万円)という条件でアタランタを上回ったと報道。まだボローニャとの間に差はあるが、トッテナムが近日中の取引成立を目指していると伝えた。

 守備の国イタリアでの2年間で大きく評価を高めた冨安。自身を信頼するシニシャ・ミハイロビッチ監督の下でさらに鍛錬を積むのか、イタリアでもっとも欧州的と評されるアタランタに移籍するのか、プレミアリーグに挑戦するのか、それとも…。22歳のサムライが選ぶ大事な次のステップに注目だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

次ページ【動画】「なんてプレーだ」冨安健洋が披露した華麗なテクニックはこちら

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事