「100回見ないと分からない」ベンゼマの“変態トラップ”に世界衝撃!オーウェンもベルカンプ・ターンより上と断言

2021年06月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「インポッシブルなものを発明した」

圧巻のゴールを決め、走り出すベンゼマ。(C)Getty Images

 "変態トラップ"が、熱視線を浴びている。

 現地時間6月28日に開催されたEURO2020の決勝トーナメント1回戦で、フランス(F組1位)はスイス(A組3位)とルーマニアで激突。開始15分にハリス・セフェロビッチに先制点を許すも、57分だった。

 キリアン・エムバぺからペナルティエリア中央でカリム・ベンゼマはパスを受けるが、タイミング少し合わず、ボールは背番号19の後方へ流れてしまう。しかし、ベンゼマは身体はゴール方向に向けながらも左足だけを目いっぱい後ろに伸ばし、引っかけるような形でコントロール。絶妙に前へ持ち出すと、最後は前に出てきた守護神ヤン・ゾマーの動きを冷静に見極め、鮮やかにネットを揺らしてみせたのだ。

【動画】芸術点MAX!ベンゼマが見せた衝撃の"変態トラップ"(29秒~)

 今大会で5年半ぶりに代表復帰した33歳が見せた神業には、イギリス『ITV Football』の公式ツイッターも「今まで長いこと見てきたなかで、史上最高のタッチだ」と激賞すれば、スペイン紙『Marca』も「100回見ないと分からない、ベンゼマのありえないコントロール。猫は長靴を履いてインポッシブルなものを発明した」とお手上げ状態だ。
 
 また、元イングランド代表FWマイケル・オーウェンもツイッターで「ベンゼマのタッチは、(デニス・)ベルガンプのニューカッスル戦のものよりも優れている」と、オランダ代表のレジェンドがアーセナル時代の2002年に見せた伝説の"ベルカンプ・ターン"を引っ張り出し、インパクトの大きさを訴えている。

【動画】超絶技巧が炸裂!ベルカンプが決めた"伝説のターン弾"はこちら

 なお、エースの芸術弾で追いついたフランスがその後、ベンゼマの2点目、ポール・ポグバの華麗なミドルシュートで、一気呵成に3-1と突き放すが、食い下がる相手に終盤に2発を叩き込まれ、まさかの土壇場で試合は振り出しに。

 結局、延長を経てPK戦に突入した結果、スイスが5人成功したのに対し、フランスは5人目のエムバぺが痛恨の失敗。優勝候補筆頭と目されながらも、決勝トーナメント1回戦で涙をのんでいる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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