「EURO史上最高の日?」2試合で14ゴールの名勝負連発に、元Jリーガーの名手らが感嘆!「なんて素晴らしい夜なんだ」

2021年06月29日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ともに延長戦にもつれ込む大熱戦

クロアチアに競り勝ったスペイン代表(上)と、世界王者フランスを下したスイス(下)。(C)Getty Images

 何をもってベストとするかは、人それぞれだ。ただ、この日の2試合に多くのファンが熱狂したことは確かだろう。

 EURO2020は6月28日、ラウンド・オブ・16の2試合、クロアチア対スペインとフランス対スイスが開催。2試合ともゴールが量産され、延長戦やPK戦までもつれ込む白熱の展開となった。

 クロアチア対スペインは、守護神のミスでオウンゴールにより先制を許しながら、スペインが77分までに3-1と逆転。85分とアディショナルタイムに失点して追いつかれたが、延長戦にアルバロ・モラタらのゴールで2点を加えて競り勝った。

 フランス対スイスも、先制を許したフランスが75分までに3-1と2点をリードしたが、81分と90分の失点で追いつかれる。延長戦ではスコアが動かず、勝負の行方はPK戦へ。そして最終キッカーのキリアン・エムバペが失敗し、フランスがベスト16敗退に終わっている。

 2試合合計で14ゴールが生まれ、前日に王者ポルトガルが姿を消したのに続き、3年前のワールドカップを制した世界王者も大会を去ることになった。ドラマチックな一日だったと言えるだろう。
 
 名古屋グランパスでもプレーした元イングランド代表FWのガリー・リネカーは、ツイッターで「わたしが見てきたサッカーの中で最高の日かもしれない」と、この日の2試合を称賛している。

「まるで互いが鏡であるかのような2つの素晴らしい試合だ。素晴らしい光景」

 これを受け、英公共放送『BBC』も「2試合で14得点、ジャイアントキリング。EURO史上最高の日?」という見出しの記事を報道。スペインのルイス・エンリケ監督が「選手としても監督としても本当に激しい試合を経験してきたが、きょうは本当にすべてがあった」と話したことを紹介している。

「試合の終わりはとても美しかった。勝つためのセカンドチャンスが与えられたことはうれしく思っている。これまでのキャリアで多くの激しい試合を経験したが、これはベストのひとつだ」

 元イングランド代表のクリス・サットンは、『BBC Radio 5 Live』で「マジック・マンデーだ」と述べた。

「なんと素晴らしい夜だろうか」

 ベスト8のうち6チームまで出そろったEURO2020は、残り9試合となった。この日を上回るほどのドラマはまだ待っているのだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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