「スイスに遠く及ばなかった」フランス代表レジェンドがEURO敗退の母国チームを痛烈批判!「本当にがっかりだ」

2021年06月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ピッチ上の態度にも失望した」

一度は2点差をつけたフランスだが、そのリードを守り切ることができなかった。 (C)Getty Images

 現地時間6月28日、EURO2020の決勝トーナメント1回戦が行なわれ、フランス代表はスイス代表と対戦し、3-3と得点を奪い合ってPK戦にもつれこんだ末に敗れた。

 試合の主導権はめまぐるしく入れ替わった。先制したのはスイスだが、後半に早々にフランスはカリム・ベンゼマの2ゴールで逆転。75分にはポール・ポグパの追加点で突き放した。

 試合の流れは一気にフランスに傾き、ディディエ・デシャン監督は主力のアントワーヌ・グリエーズマンをピッチから引き上げさせ、「締め」に入り、誰もが勝利を確信しているかのように見えた。

 しかし、残り10分でスイスが2点を取り返し、延長戦でも決着がつかずにPK戦に突入。両チームともに4人目のキッカーまでが成功させたが、5人目で明暗が分かれた。先攻のスイスはアドミル・メーメディがネットを揺らし、後攻のフランスはキリアン・エムバペのシュートがGKヤン・ゾマーに防がれ、フランスのベスト16での敗退が決まった。

 この結果を受け、フランス代表OBであるパトリック・ヴィエラは解説者として出演していた現地局『ITV』で「当然の敗北だった」と痛烈に非難している。
 
「スピリットもなく、一体感もなく、態度も悪い。今夜はスイスチームを称賛しなければならない。今日は最高のチームが勝つべくして勝ったと強く信じている。最高のチームが次のラウンドに進むのにふさわしく、それが今夜はスイスだった。

 ピッチ上での態度には本当にがっかりしている。一体感もなければ、スピリットも感じなかった。チームプレーができていなかったのだから、勝ち進む資格はなかった。フランスの選手個人のクオリティが発揮されていい場面も確かにあった。だが、全体としてはスイスに遠く及ばなかった」

 また、同席していたフランス代表OBのビセンテ・リザラズも「勝ち抜きに価するのはスイスだった。フランスのパフォーマンスは良くなかった」と同意したという。

 そして、フットボール界の"ご意見番"、元英代表のガリー・ネビル氏はPKを外したエムバペに言及している。

「彼はクリスチアーノ・ロナウドとリオネル・メッシのような世界的スターになることを目指している。今回のことは、彼にとって道半ばの出来事だ。これからの数週間は、キリアンにとって大きな試練となるだろう。彼はそれを乗り越えるはずだ」

 また、「フランスは試合開始のホイッスルから混乱しているように見えた」と指摘し、「この120分間で見たものに、私は唖然としている。選手たちはずっと混乱していたし、前半のシステムも間違っていた」とディディエ・デシャン監督の手腕にも疑問を呈している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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