現地時間６月28日、EURO2020の決勝トーナメント１回戦が行なわれ、フランス代表はスイス代表と対戦し、延長戦まで戦った末、PK戦で敗れた。

　試合は３点ずつを奪い合う展開となり、フランスは先制こそ許したものの、後半にカリム・ベンゼマの２ゴールで逆転に成功。75分にはポール・ポグパの追加点で突き放すが、81分、90分と立て続けに失点し、３-３で延長戦に突入した。

　それでも勝負がつかずにPK戦で決着をつけることに。両チームとも４人目のキッカーまでが成功させ、迎えた５人目が、勝敗を分けた。先攻のスイス代表MFアドミル・メーメディが成功させたが、後攻のフランス代表キリアン・エムバペのシュートはGKヤン・ゾマーに防がれ、フランスのベスト16敗退が決まった。

　試合後、フランスを率いるディディエ・デシャン監督は地元局『BeIN Sports』のインタビューで、「前半は失敗だったが、後半は逆転するために必要なことができた。我々の強みは堅実であることだったけれど、終盤に弱さを露呈してしまい、スイスに逆転を許してしまった」と肩を落とした。
 

　そして、インタビュアーにPKを外した若きエースについて問われると、「誰も彼に腹を立てることはできない」と擁護した。

「キリアンは罪悪感を感じ、信じられないほどに悲しんでいる。だが、サッカーをしていればこういうこともある。チームは常に一丸となっており、PKで５人目のキッカーを務めるという大任を務めた彼を責めることはできない」

　22歳の若きストライカーは、EURO敗退が決まった後、自身のSNSを更新。「本当に申し訳ない。僕はチームを助けたかったけれど、失敗してしまった」とファンに謝罪した。この投稿には７万件以上のコメントが寄せられ、大きな反響を呼んでいる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】計６点を奪い合い、PK戦にもつれこんだフランスVSスイスの激闘！ 試合のハイライトはこちら