土壇場90分に追いついたスイスが大金星!優勝候補フランスをPK戦の末に破る【EURO決勝T1回戦】

2021年06月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

ベンゼマが2ゴールも…

最後は守護神ゾマー(1番)がエムバぺのシュートをストップし、スイスを史上初のベスト8へ導いた。(C)Getty Images

 現地時間6月28日に開催されたEURO2020の決勝トーナメント1回戦で、フランス(F組1位)とスイス(A組3位)がルーマニアのブカレストで激突した。

 序盤は五分五分の展開のなか、試合が動いたのは15分だった。左サイドのツバーが上げたふわりとしたクロスに、セフェロビッチがヘッド。背番号9の2試合連発弾で、戦前の予想に反してスイスが先制に成功する。

 1点ビハインドとなったフランスは、26分にゴールまで23メートルの好位置でFKを獲得。エムバぺが右足を振り抜くが、壁に当ててしまい、自らこぼれ球を拾って放ったシュートも枠を大きく外れる。

 さらに43分にもゴール前でのグリエーズマンとの連携から、エムバぺがシュートを放つも、クロスバーの上を越える。
 
 後半に入って54分、スイスは相手のファウルでPKを獲得。追加点の絶好機を得るが、ロドリゲスのシュートは敵守護神ロリスに阻まれる。

 すると直後の57分、エムバぺからゴール前中央でラストパスを受けたベンゼマが、鮮やかなトラップからネットを揺らし、フランスが同点に追いつく。

 これで完全に息を吹き返した世界王者はその2分後にも、グリエーズマンのクロスから最後はまたもやベンゼマがゴール。一気に逆転に成功すると、75分にはポグバの芸術的なミドルシュートで3点目を奪い、3-1とする。

 だが、試合はこれで終わらなかった。必死の反撃に出たスイスは、81分にセフェロビッチのヘッドで1点を返すと、90分にはガブラノビッチの起死回生の一発が生まれ、土壇場で振り出しに戻す。

 白熱の一戦は、3-3で延長戦に突入。だが、その後の30分では、両チームにゴールは生まれず、勝負の行方は今大会初のPK戦に。5人全員が成功させたスイスに対し、フランスは5人目のエムバペが失敗。前者が初のベスト8進出を決め、7月2日の準々決勝でスペインと対戦することになった。

 一方、優勝候補筆頭とも目されていたフランスは、決勝トーナメント1回戦でまさかの敗退となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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