【J1採点&寸評】神戸×仙台|神戸がまたもホームで敗戦。仙台が金園の決勝弾で逃げ切る!

2015年05月30日 本田健介(サッカーダイジェスト)

神戸は決定機を活かせず。ホームでは1か月以上勝利から見放される。

【警告】神戸=高橋峻(27分)、森岡(79分) 仙台=なし
【退場】神戸=なし 仙台=なし
【MAN OF THE MATCH】金園英学(仙台)

【試合内容】
 神戸は序盤から高い位置を保った両サイドの奥井、高橋峻を活かし攻勢に出る。しかし、チャンスを活かせずにいると、34分に仙台の金園に前半唯一の決定機を決められ先制を許す。
 
 後半、神戸はさらに攻撃の手を強めると途中投入の石津がチャンスを迎えるが、渾身のシュートはクロスバーに直撃。試合終了間際のチョン・ウヨンのFKもバーに弾かれ、結局0-1で敗戦。4月12日の5節・甲府戦以来勝てていないホームでまたも黒星を喫した。
 
 一方、仙台はウイルソン、金園の負傷交代があったが、持ち味の堅い守備を活かし、1点を守り切って敵地で勝点3を獲得した。

【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・14節

【J1採点&寸評】全9カードの評価をチェック!
 
【チーム採点・寸評】 
神戸 5.5
シュート19本と終始、仙台ゴールに襲い掛かったが、最後までネットを揺らせず。2度クロスバー直撃のシュートがあるなど、決定機を活かし切れなかった。
 
仙台 6
序盤から守備を固め、前半唯一の決定機を決めて逃げ切る。終盤の神戸の猛攻にも耐え続け、渡邉監督が試合後に誇ったチームの高い守備意識が際立つゲームとなった。
 
【神戸|採点&寸評】                          
GK      
22 山本海人 5.5         
前半、初めて枠内に打たれたシュートでネットを揺らされる。後半にはFKのボールにかぶってしまい、あわやのシーンを迎えるなど、やや安定感に欠けた出来だった。

DF
34 ブエノ 5.5
粗削りながらも気持ちのこもった激しいディフェンスは高く評価できる。しかし、失点シーンでは金園への対応が甘くなり、良い体勢でシュートを許してしまった。
 
14 増川隆洋 5.5      
守備陣を統率し、最終ラインを高く保つ。対峙することの多かった金園を抑えていたが、失点の場面では前のスペースを埋めに行き、裏に走り込まれてゴールを決められた。
 
8 高橋祥平 5.5        
前半は仙台の攻撃が左寄りだったこともあり、そこまで仕事は多くなかったが、小川にフィードを通し、惜しいカウンターを演出するなど攻撃への意識は高かった。後半は4バック変更に伴いCBとしてプレー。
 
MF
6 高橋峻希 6       
前半に二見へのスライディングでイエローカードを掲示されるが、それは果敢なチャレンジ精神があったからこそ。攻守で積極的な姿勢が光り、右サイドからの攻撃を支えた。
 
10 森岡亮太 6      
後半は急ぎ過ぎた面はあったが、試合を通して仙台のプレッシャーが緩かったため、多くのスルーパスを供給した。パフォーマンスは良かっただけに結果に結びつかなかったのが残念。
 
16 チョン・ウヨン 6      
左右に効果的にパスを散らし、リズムを作った。激しい寄せでボールを奪うなどセカンドボールへの反応も◎。後半終了間際に放った渾身のFKはクロスバーに嫌われた。
 
25 奥井 諒 6
序盤からオーバーラップを繰り返し、左サイドの主導権を握る。惜しいミドルを放ち、好クロスでチャンスを作り出した。ただ、後半は相手の対応もあり失速気味だった。
 
7 P・ジュニオール 5.5        
得意の高速ドリブルから仙台ゴールへと迫った。負傷明けということもあってまだ本調子には見えなかったが、5本のシュートを打つなど終始、危険な香りを醸し出していた。
 
13 小川慶治朗 6
持ち味のスプリント能力でカウンターの先導役となった。前線で組んだ渡邉、P・ジュニオールとの連係も良好。欲を言えば、もう少し自らフィニッシュを狙ってほしかった。
 
FW
19 渡邉千真 5.5 
ボールの収まりが良く、周囲にシンプルに叩いて前線での起点になった。5分にはスルーパスに抜け出し、GKと1対1に。これを決めていれば、違ったゲーム展開になったはずだが……。
         
交代出場                                            
FW
9 石津大介 6
交代直後にP・ジュニオールからのパスを受け、クロスバー直撃の一発を見舞う。左から何度もドリブル突破を試み、同点ゴールを狙ったチームを勢いづけた。
 
MF
27 フェフージン 6
中盤の底でボールを引き出し、自ら持ち上がって何度も攻撃に関与。また右サイドに開いてクロスを供給するなど、さまざまな手を使ってゴールを目指した。

監督       
ネルシーニョ 5.5
惨敗に怒りを見せた水曜日のナビスコカップ・清水戦から選手を奮い立たせ、好パフォーマンスを引き出した。石津、フェフージンと早めに交代カードを切ったが、結果は付いてこず。

次ページ好守でチームを助け、決勝弾を奪った金園をMOMに。

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