「大きな一歩を踏み出せた」田中碧が独2部デュッセルドルフへ買い取りOP付きで期限付き移籍!クラブSDは争奪戦を明かす

2021年06月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ユースの頃から所属していたクラブを離れるのは簡単ではない」

東京五輪でも主軸として活躍が期待される田中。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 ドイツ2部のフォルトゥナ・デュッセルドルフが現地時間6月26日、川崎フロンターレからU-24日本代表MF田中碧のレンタルでの加入を発表した。期間は2021年7月1日からの1年で、買い取りオプション付きとなっている。

 川崎の下部組織出身の田中は、2018年に20歳の誕生日を迎えた直後にJ1デビュー。翌年にベストヤングプレーヤー賞に輝くと、昨季はベストイレブンを受賞し、チームのリーグ制覇に大きく貢献した。今季もここまで不動の主軸としてリーグ戦20試合に出場していた。東京五輪の最終メンバーにも選出されており、大舞台での活躍も期待されている。

 今回の発表を受け田中は、クラブの公式HPを通じて、以下のように意気込みを伝えている。

「自分自身にとって、この大きな一歩を踏み出せたことを嬉しく思います。自分がユースの頃から所属していたクラブを離れるのは簡単ではありませんでしたが、今はフォルトゥナでの自分の役割を楽しみにしています。チームメイト、ドイツサッカー、フォルトゥナファンの皆さんと知り合うこと、そして大きな日本人コミュニティーのあるデュッセルドルフで多くの経験を詰めることを楽しみにしています」
 
 また、ウーベ・クラインSDは、日本人MFの獲得にあたって争奪戦が繰り広げられたことも明かし、その魅力を訴えるとともに、獲得に喜びの声を伝えている。

「アオ・タナカはその高いクオリティで我々の中盤に良い影響を与えてくれる選手です。彼は才能があり、多才で、この若さにもかかわらず、すでに多くの経験を積んでいますし、彼が日本一のチームで不動の存在であることには理由があります。我々は、他にも彼に興味を示すクラブがいくつかあったなか、アオをフォルトゥナに獲得できたことを嬉しく思います」

 田中はボール奪取力とゲームメイクの面において年々進化を遂げ、五輪後には日本代表での活躍にも期待が懸かる逸材。欧州でも持ち前の力を十分に発揮することができるか。なお、ドイツ2部では日本代表DF室屋成もハノーファーでプレーしており、サムライ対決にも注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストweb編集部

【動画】「碧、ようこそ」サムライMF加入を伝えるクラブの特別映像はこちら!

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