五輪前のホームラストゲームで快勝。FC東京が小川の今季初得点などで大分を破る

2021年06月27日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

流れを呼び込んだレアンドロの強烈な一撃

D・オリヴェイラ(9番)のゴールなどで大分に快勝。FC東京は内容でも明らかに上回っていた。写真:田中研治

[J1リーグ20節]FC東京3-0大分/6月27日/味の素スタジアム

 リーグ戦でアウェー7連戦前のホームラストゲーム。東京五輪を挟んで9月12日の柏戦まで味スタでの試合がないFC東京にとって、大分戦は勝利が必須だった。

 しかし、立ち上がりのFC東京は大分にやや押され気味。テンポのよいパスワークへの反応がいまひとつで、10分までに2度ほどピンチを迎えた。

 それでもFC東京が完全には崩れなかったことで、試合は膠着状態に。ホームチームがD・オリヴェイラ、アダイウトン、レアンドロを軸にカウンターを狙えば、アウェーチームはパスワークで揺さぶる。どちらに流れが傾いてもおかしくない展開となった。
 
 試合が動いたのは24分。大分の守備網に風穴を開けたのはブラジル人トリオだった。敵陣のバイタルエリアでアダイウトンのパスを受けたレアンドロが、すかさずD・オリヴェイラとワンツーしたボールを右足で強烈な一撃を叩き込み、FC東京に歓喜をもたらしたのだ。

 そして三竿の退場(35分に東に反則)で数的優位になったFC東京は、40分付近に2回好機を迎える。いずれもアダイウトンのシュートはゴールにつながらなかったが、続く45分には東のクロスにヘッドで合わせたD・オリヴェイラの得点で2-0。流れを完全に掴んでいた。

 実際、47分、FC東京は小川のボレーシュートで加点(小川は今季J1で初得点)。後半から反撃しようとした大分に大きなダメージを与えている。65分のアダイウトンのシュートはポストに阻まれたが、大分に反撃らしい反撃をさせなかったホームチームが3-0と快勝。アウェー7連戦に向けて弾みをつけた格好だ。

取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
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