「主人公としてではなかった」ブッフォンがメガクラブからのオファーを拒否したことを明かす!6度目のW杯参戦にも意欲

2021年06月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

「CLを獲れる可能性のあるクラブに行くチャンスも2回あった」

20年ぶりにパルマに復帰したブッフォン。(C)Getty Images

 パルマに電撃復帰した元イタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンが、移籍の裏側やアッズーリへの想いなどを語った。現地メディア『sky sport』が22日付けで伝えている。

 現在43歳のブッフォンは、1995年に当時17歳でパルマの下部組織から昇格し、プロキャリアをスタート。ファビオ・カンナバーロやリリアン・テュラムらと共に、強固な守備ブロックを築き、コッパ・イタリアやUEFAカップなどを制した後、2001年夏にGKとしては当時の史上最高額(5230万ユーロ=当時のレートで約56億円)でユベントスに移籍した。

 以降は、パリ・サンジェルマンでプレーした2018-19シーズンを除き、19年間に渡り白黒軍団の"最後の砦"として君臨。10度のスクテッド獲得をはじめ、ユーベに数々の栄光をもたらした。イタリア代表としても歴代最多の176試合に出場し、2006年のドイツ・ワールドカップ制覇などに大きく貢献している。

 そんなレジェンドの20年ぶりの古巣帰還の一報が届いたのが、今月17日。ロマン溢れるカムバックには、世界中から熱い声が集まった。その移籍劇について、ブッフォンは『sky sport』のインタビューで、内幕を明かしている。
 
「チャンピオンズ・リーグを獲れる可能性のあるクラブに行くチャンスも2回あったが、いずれも主人公としてではなかった。ユーベでは、このような役割をすでに受け入れていたので、これ以上はもう十分だった。

 パルマでは、何か重要なものを作ろうとするアビリティや真剣さを感じる。パルマは(欧州カップ戦の)トロフィーの数ではイタリアで4番目のチームで、素晴らしい過去があると同時に、重要な未来を持つことができるんだ。色々な感情が湧いてくるよ。その感情があるからこそ、この年齢になってもパフォーマンスができるんだ。これを与えてくれるチームは他にないよ」

 来年12月には、カタール・ワールドカップも控える。ベテラン守護神は2018年3月以来、3年以上代表から遠ざかっているが、キャリアで6度目の大舞台参戦の可能性にはこう答えている。

「あまり考えたことのない夢だ。自分のグループで自分の選択をしている監督がいるのだから、その邪魔をしてはいけない。ただ、私はドリーマーだ。人生は私に決して立ち止まってはいけないことを教えてくれた。もしそこに上手く辿り着くことが出来れば、2022年12月の自分は良い状態なんだろうね」

 パルマは昨シーズンにセリエA最下位に終わったため、新シーズンはセリエBで戦う。カルチョ・スキャンダルで降格したユーベ時代以来となる2部でのプレーで、ブッフォンは、"主人公"となり、チームをトップリーグ復帰へ導くことはできるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】海外番記者・識者が選んだ「イタリア代表のレジェンド完全格付けTOP10」を厳選ショットで振り返り!
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事