「会長は売らないと…」冨安健洋のアタランタ移籍は破談も? ボローニャは31億円以下のオファーは拒絶か

2021年06月23日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

総額1800万ユーロのオファーは拒絶

冨安は、20-21シーズンに3位でフィニッシュした強豪アタランタへステップアップを果たすのか。(C)Getty Images

 この数日、アタランタが冨安健洋の獲得に近づいているとの報道は後を絶たない。ただ、移籍市場では何があるか分からないもの。全てはボローニャとの交渉次第だ。

 クラブは冨安を2000~2500万ユーロ(約25億~約31億3000万円)に評価していると言われる。前者でボローニャが納得するのなら、アタランタはかなり近付いているのかもしれない。後者にこだわるなら、まだ開きがある。

 ボローニャ専門サイト『tuttobolognaweb』は現地時間6月22日、「現時点でタケヒロ・トミヤスのアタランタ移籍は全く決まっていない」と報じた。

 ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督率いるアタランタは、日本代表DFの獲得に向け、1500万ユーロ(約18億8000万円)の移籍金に、300万ユーロ(約3億8000万円)のボーナスを加える条件を提示したが、ボローニャに断られたと報じられている。

 ただ、アタランタはボーナスを含めた総額2000万ユーロで取引をまとめたい考えとも伝えられた。つまり、2000万ユーロまでは提示額を引き上げる用意があるということだ。すでに個人合意が伝えられているため、ボローニャが2000万ユーロで手を打つのであれば、「アタランタの冨安健洋」が実現する。
 
 しかし、『tuttobolognaweb』は「(アタランタの)オファーは1800万ユーロに達したが、ボローニャは満足していない。要求額は最低2500万ユーロだ」と報じた。

「今後アタランタは2000万ユーロまで上げるかもしれないと言われ、それはまずまずのベースとなるだろうが、2500万ユーロに到達するにはかなりのボーナスが必要となるだろう」

 同サイトは、ボローニャの技術部門幹部であるワルテル・サバティーニが「会長からボローニャは売らないと言われた」と発言したことについて「これが2000万ユーロ超でも有効なのかを読み取る必要がある」との見解を示している。

「『やむなく放出の必要はない』とのサバティーニの言葉は、アタランタへのメッセージかもしれない」

 アタランタは冨安獲得が破談に終わった場合に備え、別のターゲットにも注目していると言われる。近いうちに、東京五輪も間近に控える22歳の去就は決まるのか。今後も注視したい。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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