【東京五輪代表のスタメン予想】OAに久保、堂安ら8人はほぼ不動。最も予測が難しいのは…

2021年06月22日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

久保と堂安をフル稼働させずに勝ち上がれれば理想的

22日に発表された東京五輪代表のスタメン予想。赤字がオーバーエイジ。

 U-24日本代表を率いる森保一監督は6月22日、東京五輪に挑む登録メンバー18人とサポートメンバー4人を発表した。

 とくにサプライズはなく、これまで序列が高かった選手が順当に選ばれた印象だ。

 では、この18人でスタメンはどんな顔ぶれになるのか。基本システムとなるだろう4-2-3-1をベースに予想してみたい。

 最も難しいのはGKだ。これまでこのチームで長く一番手を務めてきたのは大迫敬介だが、6月のU-24ガーナ代表戦とジャマイカ代表戦では、ともに谷晃生がスターターを務めた。クラブでも好パフォーマンスを披露している谷の信頼度が上がっているのは間違いなく、先発と予想した。ただ、両者に大きな差はなく、開幕時点で調子がいいほうがゴールマウスに立つことになりそうだ。

 最終ラインは、右SB酒井宏樹とCB吉田麻也のオーバーエイジ(OA)2人、CB冨安健洋は不動。左SBは守備力なら中山雄太、攻撃力なら旗手怜央に分があるが、厳しいグループ(南アフリカ、メキシコ、フランスと対戦)に入ったこともあり、前者を先発候補とした。この2人は、展開に応じて、試合中にスイッチするケースも少なくなさそうだ。

 バックアッパーは右SBが橋岡大樹、CBが板倉滉。橋岡は、ジャマイカ戦では60分過ぎの3-4-2-1へのシステムチェンジとともに、酒井と同時起用で右ウイングバックとしてプレーした。本大会でもオプションとなるだろう。

【日本代表PHOTO】東京オリンピックに挑む、選ばれし18選手を紹介!
 中盤は、まずOAの遠藤航と田中碧のダブルボランチはレギュラーが確定。この2人の出来が、成否の鍵を握るといっても過言ではない。バックアッパーとしてDF登録の板倉と中山が控える。

 2列目は、右の堂安律とトップ下の久保建英のコンビが攻撃の中心を担う。この2人のバックアッパーとして、同じ技巧派レフティの三好康児がおり、久保と堂安をフル稼働させずに勝ち上がれれば理想的だ。

 レギュラーが確定していないのが左サイドハーフで、三笘薫と相馬勇紀がスタメンを争う。川崎では無双状態の前者も、代表ではまだその特大のポテンシャルを発揮しきれておらず、後者がスタメンに食い込む可能性は十分にある。

 最後に1トップは、6月シリーズでも連続ゴールを挙げた上田綺世が務める。圧倒的なスピードを誇り、プレスにも定評がある前田大然は、スーパーサブやクローザー的な起用法が多くなるだろう。

文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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