「思った以上に酷い状態だ」バルサ会長がクラブの内情について明かす。5選手を一挙放出か「あらゆることを除外しない」

2021年06月21日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「今のサラリーは、現在の市場に合っていない」

アグエロ(右)ら4選手を獲得したバルセロナだが、ラポルト会長(左)によれば財政状況は火の車のようだ。 (C)Getty Images

 バルセロナの財政状況が厳しいことは周知のとおりだ。だが、3月に就任したジョアン・ラポルタ会長は、想定していた以上だったと認めている。

 米スポーツチャンネル『ESPN』によると、ラポルタは『La Vanguardia』で「わたしが思っていた以上にクラブは酷い状態だった。難しい状況に立ち向かうのだと分かっていたがね」と話した。

「契約があり、それがわれわれにできることを左右する。(前理事会が)説明すべきことがあり、何かしらのアクションを起こす可能性も除外しない。われわれはすべてを説明する。そうでなければ、われわれも共犯となる」

 新会長は「旧態依然とした契約のスカッドで、やるべきことを考えていかなければいけない。現存契約は変更か再構築の可能性がある。それからよりドラスティックな措置だ。その必要がないことを願っているがね」と続けた。

「クラブのためには、あらゆることを除外しない。サラリーと償却分で年間6億5000万ユーロ(約812億5000万円)だ。収入を上回る。今のサラリーは、現在の市場に合っていない」

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 ESPNは、バルセロナがネト、サミュエル・ウンティティ、ジュニオール・フィルポ、フィリッペ・コウチーニョ、マーティン・ブライトワイトの放出を認める姿勢と報じている。

 一方で、バルサはリオネル・メッシの契約延長に楽観的であり続けているそうだ。ラポルタは「できるだけ早くメッシの『イエス』を望む。あらゆる意味で助けになるだろう」と述べている。

「われわれは連絡を取っている。彼は興奮しており、残ろうと努力してくれていることに感謝するよ。(新戦力のセルヒオ・)アグエロも助けてくれている。アルゼンチン代表で毎日メッシに残るように話してくれているよ」

 バルセロナはラポルタの下で財政を立て直しつつ、英雄メッシとの契約を更新し、タイトルを取り戻すことができるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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