「あれがレッドならサッカーは終わり」ウェールズ代表DFの一発退場に異論噴出!「今大会で50回は見た」

2021年06月21日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

主将ベイルも「僕はイーサンを守る」と擁護

うなだれるアムパドゥ(左)をキャプテンのベイルが慰める。(C)Getty Images

 グループステージ突破という大きな目標を達成できていなければ、より大きな騒動になっていたのだろうか。

 現地時間6月20日のEURO2020グループA最終節、ウェールズ代表はイタリア代表に0-1で敗れた。だが、同組2位で決勝トーナメント進出を果たしている。

 絶好調のイタリアにセットプレーから先制を許し、ビハインドを背負ってハーフタイムを迎えたウェールズは、55分にさらなる苦境に立たされた。フェデリコ・ベルナルデスキへのレイトタックルで、イーサン・アムパドゥが一発退場となったからだ。

【動画】退場は妥当?問題の足踏みつけシーンはこちら(1分14秒~)

 英紙『Daily Mail』によると、ウェールズ代表主将のガレス・ベイルは、試合後に「僕はイーサンを守る」と述べ、アーロン・ラムジーも「少し厳しかったと思う。彼が相手(の足を)とらえたのは分かっている。どちらになってもおかしくない判定だった」と話している。

 同紙は、SNSで判定に対する不満の声が上がっていると伝えた。
 
「あれがレッドカードなら、サッカーは終わりだ。ショッキングな判定」
「あのレッドカードは厳しい。レイトだけど、そこまで無茶ではなかった」
「今大会でああいうタックルは50回見たけど、どれもレッドカードじゃない」

 ウェールズ代表OBのロバート・アーンショウも、『ITV』で「練習ではどこでも毎日あるようなことだ。立ち上がり、プレーを続けるだけだよ」と、こう主張している。

「OK、少し痛いだろう。でも、問題ない。レッドカードじゃない。イエローだ。そしてプレーを続ける。シンプルなことだよ」

 一方で、イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は、「最初は厳しいかと思われたが、実際には映像のおかげもあり、退場が正しいと考えられる要素がある」と伝えている。

「アムパドゥに悪意がなかったのは確かだが、彼の右足はスパイクを見せてベルナルデスキの足首に向かった。深刻な危険性ありと評価されるプレー。おそらくは明白な退場ではないが、間違った判定でもない」

 ウェールズは26日のラウンド・オブ16で、グループBを2位通過したチームと対戦する。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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