「7月中をメドに」Jリーグ、村井チェアマンは東京五輪期間中の選手の「職域接種」に期待

2021年06月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

専門家からは、Jリーガーの「啓発」する役目も期待

五輪の中断期間中に選手たちのワクチン接種を終えることを想定しているという村井チェアマン。※写真は会見中のスクリーンショット

 Jリーグとプロ野球合同で行なっている「新型コロナウイルス対策連絡会議」は6月21日に第34回の会議を開催。その後オンライン上で合同記者会見を実施した。

 今回の大きな議題はワクチン接種について。地域の負担を軽減し、接種の加速化を図っていくために、各企業や大学等において、職域(学校等を含む)単位でワクチンの接種を行なうという「職域接種」が本格化する。

 Jリーグの村井満チェアマンは、「Jリーグでは57のクラブが全国に分散している関係で都道府県によって接種の進捗度合いが違います」と説明。

 各地域やチームによって、事情が異なり、オーナー企業があるクラブや、スポンサーによっては、職域接種にクラブも含める場合があるという。
 
 村井チェアマンは、「Jリーグから提供するパターンとクラブが模索するパターンを掛け合わせながらスピーディーに実施したい。できれば7月中をメドに、五輪による中断期間中に接種できるように努力していきたい」とし、昨季からJリーグのPCR検査を実施している検査センターなどと協力、連係して接種を進めていきたいという意向を示した。

 専門家グループからは、「接種を希望する選手には速やかに行なえるのが理想」とし、一国民として感染拡大防止の観点からも接種する意義もあるとした。一方で、職域接種では、実施日がある程度決まってしまう部分もあり、試合前後にワクチン接種を受けることの不安なども考慮し、「選手としての一定の配慮があってもよい」との見解も示した。

 またJリーガーには今後、ワクチン接種を「啓発」する役目も期待しているという。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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