「言いたいことを言わせておけばいい」痛恨決定機逸のモラタ、周囲の雑音を一蹴!「意見を述べるのは自由な国だ」

2021年06月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

幸先よく先制点を奪ったが…

監督からの信頼も厚いモラタは、スペインを16強へ導くことはできるか。(C)Getty Images

 前々大会の優勝国スペインは現地時間6月19日、EURO2020のグループステージ第2戦(E組)で、ポーランドをセビージャで迎え撃った。

 開始25分、試合を動かしたのは、スウェーデンとの初戦(0-0)では、GKと1対1のチャンスを外して批判を浴びたアルバロ・モラタだ。右サイドから切れ込んだジェラール・モレーノのグラウンダーのクロスにゴール前で反応し、右足で冷静に押し込んだ。

 しかし、良い流れは続かず。54分に相手の大エース、ロベルト・レバンドフスキにヘッドで同点弾を叩き込まれると、直後の58分にはPKを獲得するも、ジェラールはポストに当て、ゴール至近距離フリーで詰めたモラタも枠を捉えることはできない。

 結局、その後もスペインはチャンスを作りながら決めきることはできず、試合はこのまま1-1で終了。2試合を消化し、獲得した勝点はわずか「2」に留まっている。

 試合後、地元テレビ局『Telecinco』のインタビューに応じたモラタは、悔しさを滲ませながら勝点2を落とした一戦を振り返っている。
 
「勝利のチャンスがあったのに、試合が終わってしまった。僕のゴールは重要ではないし、自分が得点するかしないかは気にしない。僕が望むのは勝つことだ。だが、僕たちは勝てなかった」

 また、ルイス・エンリケ監督からの厚い信頼を受ける背番号7は、「監督が自信を持ってくれていることに感謝している」と率直な想いを伝えると、日に日に大きくなる周囲の雑音にも言及。動じる素振りは見せず、強気な姿勢を貫いている。

「困難な瞬間があっても、前に進まなければならない。人々は何を言おうと勝手だ。我々は、意見を述べることが自由で、簡単な国にいるのだからね。彼らが言いたいことを言わせてあげればいい。僕たちは全力を尽くすだけだ」

 スペインは現在グループ3位に位置。23日に行なうグループステージ最後のスロバキア戦で勝利すれば、文句なしで決勝トーナメント進出を決められる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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