【EURO展望|グループF】フランス、ドイツ、ポルトガルが同居する“死のグループ”はW杯王者が優位か

2021年06月15日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ハンガリーはホームアドバンテージを活かしてアップセットを狙う

(左上から時計回りで)ポルトガル、フランス、ドイツ、ハンガリー。死の組を突破するのは? (C)Getty Images

 優勝候補の筆頭に挙がるフランス、EURO連覇の期待が高まるポルトガル、停滞期に終止符を打ちたいドイツが同居する"死のグループ"だ。

 強豪3か国による熾烈なトップ争いが予想されるなか、充実した戦力で他をリードするのはフランスか。世界の頂点に立った18年のロシア・ワールドカップ当時から主軸に大きな変化はなく、凄みを増した"怪物"キリエン・エムバペを擁するチームがグループステージで姿を消すとは考えにくい。
 
 ポルトガルは大黒柱のクリスチアーノ・ロナウドに加え、ブルーノ・フェルナンデスやベルナルド・シウバ、ルベン・ディアスら各セクションにワールドクラスがズラリ。初優勝を成し遂げた前回大会よりも豪華な陣容を完成させ、躍進への期待を膨らませている。2連覇は現実的な目標だ。

 かつての凄みは失ったが、ドイツも軽視できない。マヌエル・ノイアーやトニ・クロースら経験と実績が豊富なタレントを揃え、トーマス・ミュラーとマッツ・フンメルスの重鎮コンビを大会直前に復帰させて戦力を高めた。さらに、大会後に退任するヨハヒム・レーブ監督に花を持たせようと団結するはずだ。

 戦力的に劣るハンガリーは、ホームアドバンテージを活かしてアップセットを狙う。

文●遠藤孝輔

※「ワールドサッカーダイジェスト責任編集 EURO2020展望&ガイド」から転載・加筆。
 
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