冨安健洋の獲得交渉がまとまらず…アタランタはターゲットを変更へ

2021年06月15日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

冨安の値段が高く、より安価なターゲットに変更

キエーザの突破をブロックする冨安。(C)Alberto LINGRIA

 3シーズン連続でチャンピオンズ・リーグの出場権を勝ち取り、今夏の移籍マーケットでも補強を進めるアタランタは、CBクリスティアン・ロメロやマッティア・カルダーラに退団の噂があるため、DFの補強を優先的に進めているのが現状だ。

 以前から獲得候補に挙がり、トップターゲットとしていたのがボローニャの冨安健洋。『Gazzetta dello Sport』紙が6月8日に、冨安がジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督率いるチームへの移籍に「イエス」と伝えたと報じたが、『TuttoAtalanta.com』によると、その後のチーム間交渉がまとまらなかったようだ。

 アタランタの提示した1700万ユーロ(約21億円)が、ボローニャ側の要求する2500万ユーロ(約31億円)に届かず、対価の一部として他の選手を組み込むオペレーションでも両クラブは合意に達することはなく、アタランタは冨安の獲得を見送る方針だという。

 その冨安に代わるターゲットとしてアタランタが狙うのは、ヴェローナのマッテオ・ロバート(イタリアU-21代表)と、トリノのリャンコ(ブラジルU-23代表。2018-19シーズンに半年だけボローニャでプレー)。いずれも若い選手でコストは1000万ユーロ~1200万ユーロ(約12億5000万円~約15億円)ほどと、同年代の冨安よりも安価で獲得できる見込みのようだ。
 
 また、アタランタは中盤と前線の補強も進めようとしている。左WBのロビン・ゴゼンスを売却した場合には、ダビデ・ザッパコスタ(チェルシーが保有し、2020-21シーズンはジェノアでプレー)が新戦力候補で、中盤センターにはトゥーン・コープマイネルス(AZ)をリストアップ。また、ジェノアが獲得に乗り出しているサム・ランメルスの代わりとして、モナコの退団が決定したステバン・ヨベティッチの獲得をラツィオと争っているという。

 地方の小クラブながら、3シーズン連続でセリエA3位に食い込んでいるアタランタ。夏の移籍マーケットでさらなる強化ができれば、2021-22シーズンもチャンピオンズ・リーグの出場権争いやスクデット争いに絡んできそうだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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