【EURO出場国紹介|ドイツ】構想外だったミュラーとフンメルスを再招集。レーブは有終の美を飾れるか

2021年06月15日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ハンガリーを安パイと見なすのも危険

退任が決まっているレーブ率いるドイツは死の組を突破できるか。(C)Getty Images

ドイツ(13大会連続13回目の出場)
・FIFAランク:12位
・EURO最高成績:優勝(1972年、1980年、1996年)
・前回大会:ベスト4 
・予選成績:7勝0分け1敗/30得点・7失点(グループC 1位)

●マッチスケジュール(グループC)
6月15日:フランス(ミュンヘン)
6月19日:ポルトガル(ミュンヘン)
6月23日:ハンガリー(ミュンヘン)

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 オランダ以外に難敵が不在だった今予選を首位で通過したものの、ロシア・ワールドカップから続く閉塞感を一掃できたわけではない。プレーの高速化や世代交代を図りながら、チーム強化に取り組んできたレーブ監督の施策は功を奏さず、昨年11月にはスペインに0-6と厳しい現実を突き付けられた。

 そのショックが癒えぬまま、3月にはW杯予選で20年ぶりの黒星。格下の北マケドニアに金星を献上した。

 19年3月に指揮官の構想を外れてからも、クラブで奮闘していたトーマス・ミュラー(バイエルン)とマッツ・フンメルス(ドルトムント)の復帰が実現したが、本大会で戦うフランス、ポルトガルに胸を借りる立場に変わりはない。

 北マケドニアに敗れた以上、ハンガリーを安パイと見なすのも危険だ。一線級のストライカーが不在なうえ、DF陣の人材難も叫ばれる中、ドイツは伝統の勝負強さを取り戻せるか。その戦いぶりもさることながら、今大会かぎりでの退任が決まったレーブ監督の采配にも注目だ。

文●遠藤孝輔

※「ワールドサッカーダイジェスト責任編集 EURO2020展望&ガイド」から転載・加筆。
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