「無料で移籍させてもいい」武藤嘉紀のニューカッスル“一時復帰”に地元ファンが反発。退団濃厚もオファーは…

2021年06月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「買い手は見つかっていない」

エイバルで1シーズンを過ごした武藤だが、買取は行なわれない可能性が高いという。 (C)Getty Images

 プレミアリーグのニューカッスルが保有するFW武藤嘉紀について、英紙『Chronicle Live』は13日付けで「クラブは買い手を探しているが、まだ見つかっていない」と報じている。

 武藤は2018年夏にブンデスリーガのマインツからニューカッスルに加入。しかし、加入後2シーズンのリーグ戦で決めたのは1得点のみ。昨夏には乾貴士が所属するラ・リーガのエイバルに期限付き移籍で加入したが、リーグ戦26試合出場で1ゴール・2アシストに終わった。

 今月末でエイバルとのレンタル契約は満了するサムライ戦士は、22年6月まで契約を残すニューカッスルにいったん戻る形となる。しかし、同紙によれば、スティーブ・ブルース監督の構想外であり、週給5万4000ポンド(約702万円)という高額なサラリーの支払いを回避するために、クラブは売却に前向きだという。

 レンタル先だったエイバルは2部降格のため、「買取の可能性は極めて低い」という。そのため、クラブと代理人は新たな移籍先を探しているが、現時点では具体的なオファーはなく、7月5日から行なわれるプレシーズンのトレーニングに参加する予定だ。プレシーズンマッチに出場する可能性もあるという。
 
 だが、この一報に地元サポーターからも反発が起きているという。英メディア『ThisIsFutbol』のジェームズ・トンプソン記者によれば、「このまま留めておけば、フリーで退団する可能性すらある」として、こう綴っている。

「サポーターの反応も様々だ。例の記事が出て、週給5万4000ポンドを受け取るというムトウに対して、『ひどい契約だ』、『信じられない』、『彼はまだここにいるのか?なんてこった』、『誰が彼にその賃金を約束したんだ!』といった否定的な声が見られた。

 ほかにも、歓迎する声はほとんど見られない。『彼は絶対にダメだ。最後に出場したエイバルでも30分で交代されられてしまった。1シーズンに1ゴールの強力なストライカー。無料で移籍させてもいい。恥ずかしい契約だ』、『ここ2~3年の間で、十分な実力を持っているとは思えなかったし、レンタル先で世界を沸かせた記憶もない』といった辛辣な意見もある。何にせよ、クラブにとってはフラストレーションの溜まる契約だ」

 エイバルでも期待された成績を残すことができずに終わった28歳のストライカーは、来シーズンにどのクラブでプレーすることになるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

 
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