「マドリーにいなかったみたい」アザールがスペインでの苦悩を告白! 批判された敗戦後の“談笑”については…

2021年06月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「自分が自分でいられなかった」

マドリー移籍後の2シーズンは交渉を繰り返し、戦力になりきれていないアザール。(C)Getty Images

 加入してから満足にプレーできない状況が続けば、精神的に落ち込むのは当然だ。それでも、エデン・アザールはレアル・マドリーを去ることを考えなかった。

 2019年夏、鳴り物入りでチェルシーからマドリーに加わったアザールだが、1年目から度重なる負傷で戦列離脱を繰り返し、今季も公式戦21試合出場で先発は11試合に終わった。2月以降、スタメンに名を連ねたのは2試合だけだ。

 米スポーツチャンネル『ESPN』によると、アザールは母国ベルギーの『Het Nieuwsblad』で「自分が自分でいられるのは、ピッチで楽しめるときだ。マドリーでのこの2年はそうじゃなかった」と話した。

「ケガも1、2回なら、スイッチを切り替えられる。以前より強くなって回復することができる。でも、それが5、6、7回ともなれば、精神的にもっと難しい。でも、僕は前進を続ける」
 
 当然、批判の声は絶えず、去就に関する噂も少なくない。だが、アザールは「マドリーを離れたほうが良いかもしれないなんて、1秒たりとも考えなかった」と強調している。

「失敗としてマドリーを去ることはない。自分がマドリーにふさわしいと示したい。それだけを望んでいる。この2年は難しかった。マドリーにいながら、本当にはマドリーにいなかったみたいだ。ファンのいないスタジアムでプレーしてきたしね。僕は満員の(サンティアゴ・)ベルナベウでプレーするためにサインしたんだ」

 期待に応えられていないだけに、チャンピオンズ・リーグで古巣チェルシーと対戦した際、敗れたにもかかわらず元チームメイトたちと談笑していたことは批判を浴びた。アザールは「あれは悪かった」と認めている。

【画像】辛辣批判!敗戦後にアザールがチェルシーの選手と爆笑するシーン

「勝利を望んでいた試合がひとつあるとすれば、それはスタンフォード・ブリッジでの古巣チェルシー戦だ。自分で映像を見たときに驚いたよ。(マドリーのチームメイトから)連絡もあった。でも、彼らは良いグループなんだ。それも、僕が残りたいと望む理由のひとつさ。素晴らしい雰囲気なんだ」

 そのためには、ピッチで結果を出すしかない。アザールはマドリーでチェルシー時代の輝きを取り戻すことができるのだろうか。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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