【横浜】T・マルチンスと松永暫定監督が指揮官退任の苦悩を語る。23日の鳥栖戦の指揮については…

2021年06月14日 古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

「みんな気持ちが揺らぎ…」(T・マルチンス)

札幌に敗れ、肩を落とす横浜の選手たち。天皇杯でも敗退しているため、残されたタイトルはリーグ戦のみとなった。(C)SOCCER DIGEST

 横浜F・マリノスは今月10日にアンジェ・ポステコグルー前監督の退任を発表。スコットランドのセルティックの監督に就任するための契約解除だった。そのため13日のルヴァンカップのプレーオフステージ第2戦・札幌戦は、アカデミーグループダイレクターだった松永英機氏が暫定監督として指揮を執った。

 その第2戦は1-3で敗れ、第1戦(1-1)との合計スコアは2-4となり、横浜は準々決勝へ進出することはできなかった。

 やはり、約3年半も横浜の指揮を執り19年シーズンにはチームをJ1優勝へ導くなど、確かな手腕を発揮してきたポステコグルー前監督の退任の影響は大きかったのだろう。

 CBのチアゴ・マルチンスは「簡単な状況ではありませんでした。みんな気持ちが揺らぎ、急に状況が変わるとうまくいかず、それが結果に出てしまいました」と難しさを吐露し、松永暫定監督も「選手、スタッフはメンタル的にキツい時間を過ごしてきた」と指揮官退任の影響を口にした。
 
 もっとも、繰り広げたのはハイラインの攻撃的な戦い方で、ポステコグルー前監督の遺産は受け継いでいく。

「ヘッドコーチのジョン(・ハッチンソン)、それから(アシスタントコーチの)ショーン(・オントン)とこれまでのやり方や考え方を継続してやっていくので、なにかを変えるということはないです。今日のような試合もありますが、逆にもっともっと精度を上げていくのは練習の中でやっていこうと思います」(松永暫定監督)

 ここで気になるのは、やはり新指揮官が誰になるかだ。ただ、まだ有力な情報はなく、次の公式戦(23日の鳥栖戦)も「現時点では暫定監督としてそのミッションをやっていくことになると思う」と松永暫定監督は答えた。

 ちなみに今月9日にはPK戦の末にHonda FCに敗れて天皇杯の敗退も決まっている。チーム状態は良いとは言えないだろう。果たして新指揮官はいつ決まるのか。そして誰になるのか。今後の続報を待ちたい。

取材・文●古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)
 
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