現地時間６月12日にEURO2020のグループB、ベルギー対ロシアが、ロシアのサンクトペテルブルクで開催された。

　優勝候補のベルギーが試合が動したのは開始10分。右サイドからメルテンスがクロスを送り込むと、相手DFセミョノフの拙い対応もあり、ゴール前フリーで反応したルカクが左足で難なく押し込んだ。エースの代表通算61点目で、先制に成功する。

　１点を追いかける形となったロシアは、14分にCKからマリオがヘッドで合わせるも、シュートは相手守護神クルトワの正面に飛んでしまう。

　迎えた34分、トルガン・アザールの左サイドからの速いクロスをGKシュニンが弾いたところをムニエが押し込み、ベルギーが追加点をゲット。前半で２点をリードする。
 

　後半に入ると、地元の大声援を背にロシアが反撃に出るが、最終局面でのパスに精度を欠き、決定的な場面を作り出すことはできない。

　ロシアが攻めあぐねるなか、ベルギーはゆっくりと時計の針を進めていき、72分に負傷明けのエデン・アザール、77分にはヴィッセル神戸のヴェルメーレンも投入する。

　なお、現役JリーガーがEUROに出場するのは、2000年大会にユーゴスラビア代表として出場したドラガン・ストイコビッチ（当時名古屋グランパス）以来となった。

　88分にもゴール前に抜け出したルカクがダメ押し点を奪ったベルギーは、３-０で快勝。負傷で司令塔のデ・ブルイネを欠きながらも、悲願の欧州制覇へ幸先のよいスタートを切った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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