直撃! ワールドサッカーダイジェスト編集部 「今シーズンのベストプレーヤー」を根掘り葉掘り

2015年05月21日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

リージョは教え子のブラーボに厳しくて。

バルサのトリデンテは、それぞれどんな評価?『ワールドサッカーダイジェスト』5月21日号で要チェック!

サッカーダイジェストWebが、ワールドサッカーダイジェスト編集部を直撃!
 
 サッカーと雑誌作りに情熱を傾ける編集部を定期訪問して、世界のサッカーの最新事情からワールドサッカーダイジェスト最新号の内容まで、根掘り葉掘り聞き出します。
 
――◆――◆――
 
――『ワールドサッカーダイジェスト』5月21日発売の最新号は、恒例の「ベストプレーヤー」企画ですね。
 
 2014-15シーズンのベストプレーヤーに輝いたのは、リーガはメッシ、プレミアはアザール、セリエAはテベス、ブンデスはロッベン。妥当な結果と言えるでしょうか。
 
編集長:「ベストプレーヤー」は13年前から続く恒例企画で、シーズン前半戦を総括する「通信簿」と並ぶ、弊誌の長寿企画。我ながら歴史を感じますね。
 
 ブンデスのロッベンは故障離脱をどう見るかだけど、まあ穏当かな。
 
ブンデス担当:僕はデ・ブルイネでもよかったかなと思います。シーズンを通しての働きぶりは申し分なかったですから。10ゴールに、20アシストですよ。
 
――ブンデスの選考委員は、元ドイツ代表のボビッチですよね。
 
ブンデス担当:そうです。ボビッチとトルスト記者。時に脱線しながら、終始、和やかムードで。ボビッチは岡崎にまつわるエピソードも披露してくれています。
 
――ボビッチはシュツットガルトのスポーツディレクターを務めていましたね。
 
ブンデス担当:岡崎はボビッチがSDとして初めて獲得した日本人選手で、それだけに思い入れが強いそうです。娘さんも岡崎の大ファンだそうで。
 
プレミア担当:でも、当時のラッバディア監督は岡崎をそこまで評価してなかった。で、ボビッチは「サイドじゃなくセンターフォワードで使ってみたらどうだ」と助言したけど、聞き入れてもらえなかった。その打ち明け話が面白かった。
 
 もうひとつ、岡崎にプレミア行きが浮上しているけど、ボビッチは「僕なら行かない」と(笑)。
――選考委員の掛け合いは、この企画の醍醐味でもありますよね。リーガは、リージョが選考委員のひとりですよね。あのペップが師と仰ぐ人物です。
 
リーガ担当:ソシエダ時代の教え子だったブラーボに厳しくて。自分が用意した50人のリストに入れていないんだ。「もっとできる子なのよ」と。
 
プレミア担当:「俺からすれば、落ち着きすぎ」って、どういう評価ですか(笑)。
 
リーガ担当:たしかに、ソシエダ時代は足技を見せる機会が多くて。その点では印象が薄かったかも。
 
 ゴディンの評価も辛口だった。「アトレティコのようなカウンターのチームで目立つのは難しくないんだ」と。
 
――プレミアの選考会は、例によってビデオチャットで?
 
プレミア担当:そうですね。選考委員が最多の4人ということもあって。顔ぶれはバリエーション豊かです。ジャーナリスト2人に、元イングランド代表のコッティと、シティのアカデミーで分析官を務めるブリッグス。
 
 ブリッグスは仕事柄、若手を見ているし、テクニカルな部分に着目した視点も特徴的かなと思います。
 
――セリエAは?
 
セリエA担当:選考委員のひとりは、分析記事などでお馴染みの現役監督のロッシ。「正直、私の好きなタイプじゃない。でも、いまのセリエAのなかでは傑出したキーパーだと認めざるをえない」とのペリン評が印象に残ってる。
 
編集長:そうそう、話は変わるけど、チェルチが"快挙"を達成している。シーズン前半に在籍したアトレティコでも、その後に移籍したミランでも期待を裏切ったチェルチは、リーガとセリエAの両リーグで「ワーストプレーヤー」のひとりに選ばれたんだよね。

次ページボアテングを転がしたシーンは衝撃的だった。

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