【日本代表3-0U-24日本代表|採点&寸評】貫録を示した“兄貴分”。MOMは攻撃のタクトを振った司令塔|A代表編

2021年06月03日 本田健介(サッカーダイジェスト)

3年半ぶり代表の谷口は落ち着いたプレー

【警告】日本代表=室屋(75分) U-24代表=なし
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】鎌田大地(日本代表)

[強化試合]日本代表 3-0 U-24日本代表/6月3日/札幌ドーム

【日本代表・総評】
6.5
直前に中止となったA代表とジャマイカの一戦(新型コロナウイルスの検査の問題でジャマイカの一部選手が期日までに来日できず)に代わって札幌の地で行なわれた、A代表とU-24代表の"兄弟対決"。大きな注目を浴びた普段では見れない一戦はA代表が貫録を示した。開始早々にCKから橋本のゴールで先制すると、強度の高い守備と連動した攻撃でチャンスを作り、試合の主導権を握る。一時はU-24代表に攻め込まれる時間もあったが、どこか"兄貴分"の余裕が感じられ、前半終了間際には鎌田が追加点。

後半も早々に3点目を奪い、その後はU-24代表の攻撃をキッチリ抑え、3-0で勝利。もっとも急遽決まった試合で、U-24代表は本来、6月5日に組まれたガーナ戦(A代表との一戦から中1日で臨む)に調整を進めていただけに、メンバー構成を含めてエクスキューズはあった。

【個人採点・寸評】
GK
23 シュミット・ダニエル 6(HT OUT)
前半に一度、田川との1対1を迎えるもシュートはサイドネットに飛び、事なきを得る。指示を飛ばし、ハイボールの処理も落ち着いていた。
 
DF
5 長友佑都 6(HT OUT)
マッチアップした三好に仕事をさせず、攻撃に行けると見るやタイミング良くオーバーラップ。熟練の技を示した。相手の強烈なシュートを頭で気合いのブロックを見せた際には雄叫びをあげる。

6 谷口彰悟 6
3年半ぶりの代表復帰でCBの先発を射止める。クリアが中途半端になったシーンなど修正ポイントもあるだろうが、Jリーグ王者・川崎のキャプテンらしく落ち着いて守った。後半途中からはボランチでもプレー。

3 室屋 成 6(80分 OUT)
球際でよくファイトし、後輩アタッカーたちの壁となった。もう少し攻撃参加も見せたかったところだが、守備の強度をよく高めた。

2 植田直通 6
谷口とともに最終ラインをコントロール。守備陣として前半に一度、田川に独走を許すも、試合を通じて冷静にU-24攻撃陣に対応した。
 

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