なでしこの重鎮・鮫島彩は、なぜ五輪直前でメンバーから外れたのか。高倉監督の見解は?

2021年06月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「五輪に向けての努力は続けてくれ」

長らくなでしこジャパンを支えてきた鮫島。二度目の五輪出場は…。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 6月1日、日本サッカー協会(JFA)は6月シリーズを戦うなでしこジャパン(日本女子代表)のメンバー23名を発表した。

 今夏に開催予定の東京オリンピックに挑むなでしこジャパンは、10日にウクライナ女子代表(国際親善試合/エディオンスタジアム広島)、13日にメキシコ女子代表(MS&ADカップ2021/カンセキスタジアムとちぎ)との試合に臨む。

 攻守の要であるFW岩渕真奈(アーセナル)やDF熊谷紗希(バイエルン)らが順当に名を連ねるなか、驚きだったのがDF鮫島彩(大宮アルディージャVENTUS)の落選だ。2011年のワールドカップ制覇に左SBのレギュラーとして貢献し、その後も長らくなでしこを支えてきた重鎮が、なぜこのタイミングでメンバーから外れたのか。

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 高倉麻子監督は、鮫島について、「長い間なでしこにいて、気持ちの部分でも今でもグラウンドに出れば一番大きな声を出してチームを鼓舞するし、プレーの面でも、準備や身体のケアを含めて尊敬できる選手」と前置きしてうえで、「新しい選手が出てくるなかで、彼女の良さもあるが、若い選手の良さもあり、今回は外した」と意図を説明した。

 ただ、指揮官は「今回の23名から(登録メンバーの)18人を選ぶとは言い切れない」と強調。「今回の選手のパフォーマンス次第では、(選外の選手にも)十分にチャンスはある。サメ以外にも終わったわけではない、五輪に向けての努力は続けてくれと伝えている」と、まだ最終メンバーに入る可能性があると明かした。

 高倉監督からすれば、キャップ数の少ない若手が欧州と中南米の実力国を相手にどれだけやれるのかを確認したい、という思いもあったのだろう。

 なでしこの主力を担ってきた33歳がニ度目となる五輪の舞台に立てるかどうかは、この2試合での若手のアピール次第になりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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