【EURO出場国紹介|ウェールズ】指揮官ギグスが暴行容疑で離脱。ベイルら“黄金世代”にも不安が拭えない

2021年06月01日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

アシスタントコーチのペイジが指揮

ベイル(11番)やアレン(7番)らウェールズの黄金世代にとって、EURO2020はいわば集大成だ。(C)Getty Images

ウェールズ(2大会連続2回目の出場)
・FIFAランク:17位
・EURO最高成績:ベスト4(2016年)
・前回大会:ベスト4
・予選成績:4勝2分け2敗/10得点・6失点(グループE 2位)

●マッチスケジュール(グループA)
6月12日:スイス(バクー)
6月16日:トルコ(バクー)
6月20日:イタリア(ローマ)

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 ロシア・ワールドカップの予選敗退から卷土重来。ベスト4進出と大躍進を遂げた前回大会から、チームは大きく様変わりしている。

 監督はクリス・コールマンからライアン・ギグス(後述するように今大会はアシスタントコーチのロバート・ペイジが指揮)に代わり、DFイーサン・アムパドゥ(シェフィールド・ユナイテッド)、MFデイビッド・ブルックス(ボーンマス)、MFダニエル・ジェームズ(マンチェスター・ユナイテッド)、MFハリー・ウィルソン(カーディフ)ら若手の逸材が台頭し、レギュラーの大半が入れ替わった。

 ただ、命運を握るのはFWガレス・ベイル(トッテナム)、MFアーロン・ラムジー(ユベントス)、MFジョー・アレン(ストーク)の黄金世代だ。30歳を越えた彼らにとって今大会は集大成的な位置付けにもなる。

気がかりは、いずれも最近は故障がちで、万全の状態で戦えるのか疑問が拭えないこと。ラムジーとアレンを怪我で欠いた3月の3連戦(アレンは途中離脱)は2勝1敗と勝ち越したが、いずれにしても欠かせないのは、若手のステップアップだ。

 さらに大きな懸念がギグス監督の離脱。女性への暴行容疑で起訴され謹慎となり、本大会はペイジが暫定監督として臨むことに。負の影響は否定できない。

文●松野敏史

※「ワールドサッカーダイジェスト責任編集 EURO2020展望&ガイド」から転載・加筆。
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